1991年11月15日発売

E.フフナーゲル
解釈学の展開
ハイデガー、ガダマー、ハーバーマス、
ベッティ、アルバート

竹田 純郎 訳
斎藤 慶典 訳
日暮 陽一 訳

四六判 上製カバー装  281頁
定価:本体2,428円+税
ISBN 4-7531-0160-6 C0010
※カバーは多少汚れあり。(中身は綺麗です)
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解釈学の利害は、一概には規定できない。解釈学そのものについて述べることは、誤解を招きやすい。解釈学の二、三の着想を「解釈学的哲学」へとまとめあげることでさえ、それらの着想を曖昧なままに結びあわせるだけである。つまり、結びあわせるときに想定されている共通性は、厳密な分析によって与えられているわけではない。さまざまな哲学的解釈学のあいだにあるただ一つの共通性は、哲学的解釈学が基礎づけの理論であるという自己理解である。しかし、基礎論がどのようなものになるかは、まったく答えられてはいない。さまざまな解釈学が内容的に一致するかどうかを決定することは、細かな違いを無視して大まかに包摂することに取って代えられてはならない。それゆえに、著者がこの入門書で目指すのは、基礎づけの理論としての解釈学のさまざまな構想における一致と違いを事細かに示すことである。もっともそのために、基礎づけの理論に対する攻撃も、基礎づけの理論を頼りにするのも、一段とむずかしくなろう。
方法論に狙いを定める解釈学は、〈解釈-術(Ars-interpretandi)〉の伝統に従っている。そのような解釈学についても、著者は第五章において同程度に考慮する。そのさい、方法論の立場が基礎づける能力をもつかどうかという問いが前面に現れてくる。
                                         (本書 序より)

【目次】
凡例

第一章 序論
第二章 ハイデガーの解釈学的現象学
 第一節 存在論と現象学
 第二節 存在可能性の投企としての理解
 第三節 解釈、すなわち予持、予視、予握
 第四節 解釈学的循環
 第五節 陳述の構造
 第六節 レーヴィットの宇宙論的批判
第三章 解釈学的経験についてのガダマーの理論
 第一節 解釈学的反省と科学的客観性
 第二節 理性と伝統
 第三節 歴史的対象の規定性――解釈と適用
第四章 ハーバーマス、解釈学的な普遍性要求の制限
 第一節 コミュニケーション能力の断層モデル
 第二節 実証科学にとっての解釈学の意義
 第三節 自然言語の先言語的な基礎
 第四節 精神分析的なメタ解釈学
第五章 精神科学の一般的方法論としてのベッティの解釈学
 第一節 有意味な形式
 第二節 解釈と理解
 第三節 自律と意味全体性
 第四節 活性
 第五節 意義と有意義
第六章 アリバート、自然主義的な認識プログラムのなかでの意味問題
 第一節 解釈学、方法論的ならびに存在論的な反自然主義
 第二節 自然主義的な選択肢
訳者あとがき
人名索引
 

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