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   2014年05月12日発売

地球と人類の歩み
ノアの洪水(紀元前6500)からキリスト生誕まで

土屋 榮夫 著

A5判 上製カバー装  264頁
定価:本体3,200円+税
ISBN 978-4-7531-0186-3 C0040
 本書は、著者が少年時代からの地質学的関心から始まった地球環境史の足跡をまとめたものです。主眼はノアの洪水以来、地球規模での地殻大変動の歴史の解明ですが、それが地球外的な彗星の軌道変化にあるのではないかという大仮説です。
 皆さんは「イギリス海岸」という言葉をご存知でしょうか?これは花巻市の国指定名勝「イーハトーブの風景地」の一つです。当然宮沢賢治の作品に出てくる自然景観ですが、古代の景観や場所の認識に迫ろうとする想像力の豊かさの例証です。本書は、主観的な解釈も含むさまざまな空間認識の復元仮説に盛り上がっているイギリスの「ランドスケープ考古学」のごとく、著者畢生のリベラル・アーツです。

【著者紹介】
土屋 榮夫 (つちや ひでお)
1934年東京生まれ。1958年、横浜国立大学工学部機械工学科卒業。同年、現セイコー社に入社。1994年同社定年退職。
著書:『復元 水運儀像台 ―― 十一世紀中国の天文観測時計塔』(山田慶兒共著
    第13回日刊工業新聞技術・科学図書 審査委員会特別賞受賞)新曜社、1997
    年がある。

 地球の歴史といっても惑星レベルの歴史である。近年、急速な人工衛星の発展のおかげで宇宙レベルではその歴史が盛んに研究、かつ人々の関心を寄せている。本書は天文学ではなくしいて言えば地球科学の分野であるが、この分野でも宇宙レベルほどではないが、古気象学など密かな関心を呼び始めている。例えば「年縞」(ねんこう)という地質学年代を測定する物差しであるが、中川毅(英国、ニューカッスル大学教授。1968年〜)が2003年に福井県若狭町の「水月湖」の研究を『サイエンス』に発表し、その年縞が世界の標準時計となった。
 本書は、この「年縞」による西暦前6000年あたりからの誓う変動を塁推して地質学的な研究と神話時代の記述を参考にしたいわば、リベラル・アーツとしての書物である。著者は、独自の推理をもって彼なりの仮説を立てており、私は学術的な信憑性の判断できないが、たとえば「イギリス海岸」(宮沢賢治の童話集「イーハトーブ」に出てくる岩手県内の七つの自然景観を国がまとめて名勝とした「イーハトーブの風景地」の一つ。花巻市街地の東にある北上川の川岸に露出する第三紀(今日の学説では第四紀)の泥岩層から、賢治はイギリスの海岸風景を思い浮かべた)のように、主観的な復元仮説を楽しむリベラル・アーツであっていいのではないかと思っている。イギリスでのように、さまざまな方法論や理屈の乱立に寛容な国では、「ランドスケープ考古学」という一派があるが、さまざまな空間認識の復元仮説を派手に出し合って楽しむような本があっていいのではないか?
                                           (編集者より)

【目次】
プロローグ
第1章 この世の始まり――イベント4.2(西暦前4200年頃)
第2章 古代文明の曙――イベント3.5(西暦前3500年頃 )
第3章 古代文明の始まり――イベント2.8(西暦前2800年頃)
第4章 古代文明の明暗――イベント2.1(西暦前2100年頃)
第5章 古代文明の再構築――イベント1.4(西暦前1400年頃)
第6章 古代文明の終焉――イベント1.2(西暦前1200年頃)
エピローグ 地球史的にみた現代――(西暦前200年頃〜)
 
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