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  1999年03月10日発売

以文叢書 @
修験の道
三国伝記の世界

池上 洵一 著

四六判 上製カバー装 328頁
定価:本体2,800円+税
ISBN 4-7531-0201-7 C1091  
                〈中世の仏教的世界へ〉

室町時代に設立した説話集『三国伝記』は〈修験〉の世界を色濃く反映したものである。琵琶湖湖東を活歩した往時の修験の足跡をたどり、中世仏教世界の解明に迫る。

中世説話研究の第一人者による書き下ろし作品。謎多い『三国伝記』の本格的解明と説話世界を担った〈修験〉達の文化をも明らかにする画期的な仕事です。信長による寺院焼き討ちで消失した歴史を蘇得させた貴重な研究。    (編集者より)

【著者紹介】
池上 洵一 (いけがみ じゅんいち)
1937年岡山県生まれ。1960年神戸大学文学部卒業。1966年東京大学大学院博士課程単位取得中退。現在、神戸大学文学部教授。
著書:『今昔物語集』1〜10(東洋文庫・平凡社・共著)、『三国伝記』上・下(中世の文学・三弥井書店)、『島原松平文庫蔵古事談抜書の研究』(和泉書院)、『今昔物語集 三』(新日本古典文学大系・岩波書店)、『江談抄中外抄 富家語』(新日本古典文学大系・岩波書店・共著)、『新版 今昔物語集の世界――中世のあけぼの』(以文社)など。 

 【目次】
序章 再発見への旅立ち
1 知られざる古典
2 再発見への試み

第1章 『三国伝記』の世界
1 つかのまの国際化時代
2 梵・漢・和
3 撰者玄棟の風貌
4 善勝寺縁起
5 善勝寺の周辺

第2章 飛来した神
1 上山天神縁起
2 比良の天神
3 上山天神の周辺
4 縁起の構造

第3章 二つの名犬伝説――説話伝承の背景
1 犬山の名犬「小白丸」
2 長浜の名犬「メケンゲ」
3 名犬伝説の交流
4 舞台としての説話集
5 天台談義所と直談

第4章 平流山文化圏――飛来峰伝説
1 湖東平野に浮かぶ山
2 元応寺の運海
3 霊山寺と十輪寺の在り処
4 飛来した平流山――奥山寺縁起
5 修験と飛来峰伝説――五台山の飛来
6 飛来峰伝説の諸相
7 演技の説話的論理

第5章 『三国伝記』の知的基盤
1 唐崎神社縁起――漂着した神
2 千手寺再興助縁状
3 『鷲林拾葉集』の世界
4 円信の活躍
5 実用としての知識

第6章 修験の道――湖東から湖北へ
1 湖東の比良山系修験
2 伊吹山と湖東修験
3 『三国伝記』と湖東修験
4 比々丘女――水神の活性化
5 灌頂縄と率都婆――除厄儀礼と修験
6 修験と玄棟

第7章 遥かなる湖――十和田湖の竜神伝説
1 南蔵坊と八郎太郎
2 書写山の難蔵
3 「ナンソ」たちの伝承
4 愛される在来神
5 長寿の竜蛇
6 稲村大明神物語
7 田村麻呂と善勝寺


あとがき 
 

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