1999年10月05日発売

意識と学
ニュルンベルク時代ヘーゲルの体系構想

幸津 國生 著

A5判 箱入り上製カバー装  208頁
定価:本体7,600円+税
ISBN 4-7531-0208-4 C3010
※箱は多少汚れあり。(中身は綺麗です)
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後期ヘーゲルの「学の体系」構想において 「意識」と「学」がどのように関わるのかという問いをめぐって、とりわけ意識がどのように位置付けられるのかということに重点を置いて、発展的な視点から論究する。

【目次】
1 序論
1-1 問題設定
 1-1-1 精神現象学と論理学との関係の在り方と論理学構想の変化
 1-1-2 ニュルンベルク時代の体系構想形成の発展史についての概観
 1-1-3 「意識」の考察への視点――意識の方法的意味
1-2 本書において取り扱われる論点および区分
2 大『精神現象学』における意識の立場
2-1 「意識の経験」という方法――意識の主体性をめぐって
 2-1-1 実体の意識への他在化
 2-1-2 意識の主体的構造
 2-1-3 意識の選択の方向
 2-1-4 意識から精神への還帰
 2-1-5 意識の主体性の意味
2-2 「意識の経験」という方法に基づく自己意識の把握――意識の「共通性」および
    身体性をめぐって
 2-2-1 意識とその担い手=身体――デカルトおよびホッブズにおける
                        近代哲学的問題
 2-2-2 自己意識の経験における身体性
 2-2-3 労働における相互承認
 2-2-4 近代哲学的問題に対するヘーゲル的解決の意味
3 「学の体系」における精神現象学と論理学との関係への発展史的視角
   ――ニュルンベルグ時代のギムナジウム講義を顧慮して
3-1 「学の体系」における精神現象学と論理学との関係
 3-1-1 学の始元の問題構成における大『精神現象学』と大『論理学』との関係
 3-1-2 大『論理学』両版における大『精神現象学』の捉え方。
 3-1-3 大『論理学』における大『精神現象学』の捉え方と精神現象学の
      エンツュクロペディー的構成との関係 
3-2 ニュルンベルグ時代の「学の体系」構想形成における自己意識の章の役割
 3-2-1 発展史的役割
 3-2-1-1 自己意識における「哲学への導入」の遂行
 3-2-1-2 自己意識と理念との同型性および実践的性格
 3-2-2 体系的役割
 3-2-3 スピノザおよびフィヒテの立場との対比におけるヘーゲルの立場の素描
      ――自己意識の衝動をめぐって
4 ニュルンベルグ時代のギムナジウム講義における倫理学の篇別構成の発展史
4-1 論理学における客観的論理学――主観的論理学という区分の出自
 4-1-1 イエナ時代後期からニュルンベルグ時代最初期への論理学構想の変化
 4-1-2 ギムナジウム講義における論理学の意識論的構成の成立
4-2 ギムナジウム講義における論理学の篇別構成の変化
 4-2-1 ギムナジウム講義における諸論理学の篇別構成の変化
 4-2-2 篇別構成の変化に関わる構成原理の変化
 4-2-3 篇別構成の変化によって与えられた論理学の性格
5 「学の体系」における意識の位置付けとその現前
5-1 意識の「決意」と論理的なものの「弁証法的側面」との関係の発展史
 5-1-1 「決意」
 5-1-2 論理的なものの「弁証法的側面」
 5-1-3 後期体系における意識の「決意」と論理的なものの
      「弁証法的側面」との関係
 5-1-3-1 「決意」と「弁証法的側面」との関係
 5-1-3-2 意識の「決意」としての「決意」
5-2 意識の方法的意味の成立
 5-2-1 一八〇八/〇九年の精神論の論理学における、その態度の吟味としての
      意識の方法的意味
 5-2-2 悟性および理性の実在哲学的捉え直しと意識論的方法の消失
 5-2-3 客観的論理学―主観的論理学という区分のもとでの論理学の叙述との
      対比における意識の叙述
 5-2-3-1 学の進行における意識の現前の例
 5-2-3-2 論理学における意識の現前の一般的な説明
5-3 学における「意識の立場」の現前――人倫との対比における道徳性の場合
 5-3-1 人倫と道徳性との対比――客観(体)的自由との対比に関わらせて
 5-3-2 「意識の立場」という問題構成の意味
 5-3-3 人倫にとっての主観(体)的自由の意味への問い
 5-3-4 主観(体)的自由の形成
 5-3-5 人倫にとって主観(体)的自由の知の果たす役割
 5-3-6 主観(体)的自由による人倫批判
6 結論的考察――後期体系における意識の位置付けとその方法的意味に基づく
            「学の体系」の理解
6-1 後期体系における意識の位置付け――問題としての成立と意味
 6-1-1 意識の位置付けをめぐる問題の成立
 6-1-2 意識の方法的意味
6-2 意識の方法的意味に基づく「学の体系」の理解
〔付論〕
1 ニュルンベルグ時代ギムナジウム講義の意識論(精神現象学)における自己意識
   の章草案のクロノロギーによせて
2 ニュルンベルグ時代ギムナジウム講義の論理学における客観性の章草案の
   クロノロギーによせて
3 ニュルンベルグ時代ギムンジウム講義における精神論草案のクロノロギーに
   よせて
4 文献学をめぐって
   ――ヘーゲル研究、とりわけニュルンベルグ時代ギムナジウム講義研究を
      例として

あとがき
付録
1 ヘーゲルのニュルンベルグ時代ギムナジウム講義題目一覧
2 ヘーゲルのニュルンベルグ時代ギムナジウム講義(現存資料)篇別構成
文献目録
人名索引
事項索引
 

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