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  1999年11月29日発売

以文叢書 B
食の思想
安藤昌益

小林 博行 著

四六判 上製カバー装 201頁
定価:本体2,600円+税
ISBN 4-7531-0209-2 C0010  
〈食は人物なり。分けて人は米穀を食して人となれば、人はすなわち米穀なり。〉
 
安藤昌益(1703-1762)のこの謎めいた言葉にこだわり、聖人(儒教)や釈迦(仏教)を「不耕貧食」の輩として糾弾する、ラジカルな思想宇宙を読む。

弱冠三十一歳の新進気鋭の著者による作品。昌益は一八世紀(江戸時代)の思想家で、戦後体制批判の思想家として評価され、多くの関心を呼びました。本書は、昌益の自然や人間についての認識の特異差が何処からくるかの探求を通じて、近代的な所有感覚の再検討を試みます。

【著者紹介】
小林 博行 (こばやし ひろゆき)
1968年新潟県生まれ。1991年、京都大学理学部卒業。総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程修了、総合研究大学院大学博士(学術)。現在、中部大学人文学部助教授。
論文:「ヘッケル『一般形態学』における個体性の体系」『モルフォロギア』15(1993)、「ヘッケルの形態学的世界――「生物発生原則」を支えるもの」『現代思想』1994年3月

【目次】
序論 思想の発見

第一章 食と時間
「食は人物なり」
生殖における穀精
ひとの始まりと終わり
米穀と気
始まりもなく終わりもない
更新される時間
今と昔――儒家と医家から
人倫と理想社会

第二章 回転運動の世界へ
奇妙な題名
ふたつの世界
多様な万物
いろりと六畜
動物と生ずる気
変化と恒常性
配当する思考

第三章 平等と個人差
食の思想と中国医学
胃熱による消化
生命の所在
活き活きした中心
ふたつの医学
気行としての臓腑
個人差と感情
理想的人格
平等の根拠

第四章 ふたつの火
着想の現場
昌益は誰を批判しているのか
太陽の火
日用の火
龍火・陰火・天火
本気と余気
人火、石木の火
連続と不連続
太陽の徳

結論 昌益の特異性


あとがき 
 

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