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  2000年05月20日発売

人権の彼方に
政治哲学ノート

ジュルジョ・アガンベン 著
高桑 和己 訳
西谷 修 解題

A5判 上製カバー装  168頁
定価:本体2,400円+税
ISBN 978-4-7531-0212-9 C3010 
             M・フーコー以後の生政治の展開

資本対労働というかつての対抗関係が消失し、スペクタクルな社会の中で新たな〈持てる者と持たざる者〉の関係が創出されている。フーコーの生政治以後のヨーロッパ思想の展開。

〈壁〉の崩壊後10年を経て、今や世界はドーピングした資本主義が跋扈し、新しい〈収容所状態〉を生みだしている。民族問題によって創出される難民のみならず、移民の増大、先端医療の生命操作など、いまや政治の存在論的基盤は政治的身体から生物的身体に及びつつある。アーレント、フーコー、レヴィナスに続いて、ナンシー、デリダ、バリバール、バディウ、ネグリなどとともに、思想の強度を示す著作。

【著者紹介】
ジョルジョ・アガンベン (Giorgio Agamben)
1942年ローマ生まれ。現在ヴェローナ大学教授。主としてヴァルター・ベンヤミンの思考に寄り添いながら哲学、美学、詩学などを横断的に問い直す仕事を展開してきたが、1990年に入り、そうした仕事を出発点として、現代政治を直接的に問いの対象としはじめる。本書は《ホモ・サケル》と総題されたプロジェクト三部作の第一部をなす。第二部は未完であるが、第三部が『アウシュヴィッツの残りもの・・・アルシーヴと証人』(月曜社)と題して訳出されている。

【訳者紹介】
高桑 和己 (たかくわ かずみ)
1972年横浜生まれ。現在、慶應義塾大学理工学部専任講師。
編著書:『フーコーの後で』(芹沢一也と共編、慶應義塾大学出版会、2007年)
論文:「その他の人々を見抜く方法」(『d/SIGN』第7号、2004年4月)、「マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの時間」(『現代思想』2006年6月)、「剥き出しの生と欲望する機械」(『ドゥルーズ/ガタリの現在』平凡社、2008年)、ほか。
訳書:G・アガンベン『ホモ・サケル』(以文社、2003年)、G・アガンベン『バートルビー』(月曜社、2005年)、M・フーコー『安全・領土・人口』(筑摩書房、2007年)ほか。

【目次】

T
〈生の形式〉
人権の彼方に
人民とは何か?
収容所とは何か?

U
身振りについての覚え書き
言語と人民
『スペクタクルの社会に関する注解』の余白に寄せる注釈


V
主権警察
政治についての覚え書き
この流謫にあって――イタリア日誌 一九九二 ― 一九九四

翻訳者あとがき
人名索引

解題=「例外状態」と「剥き出しの生」 西谷 修
 

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