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   2001年11月20日発売

子どもと悪の人間学
子どもの再発見のために

亀山 佳明 著

A5判 上製カバー装 384頁
定価:本体3,400円+税
ISBN 4-7531-0218-1 C3036 
                〈定着の悪〉から〈生成の悪〉へ

世界の内部で十分生きられない者は、どうすればよいのだろうか?世界の破壊をとおして、世界の外部を希求するほかはない。本書は、新しい〈悪〉の定義を介して、子どもたちの逸脱的行動を読み解く、人間学的な洞察に満ちた書である。

近代社会における子どもの地位には、さまざまな矛盾が課せられるが、そうした状況に適応するために、子どもは悪といわれる問題行動をとらざるをえない。このような社会的な矛盾と悪の行動との関連性について、分析するとともに考察を試みることが、本書の目的である。

【著者紹介】
亀山 佳明 (かめやま よしあき)
1947年岡山県生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。現在、龍谷大学社会学部教授。文化社会学、教育社会学、コミュニケーション論専攻。
著書:『子どもの嘘と秘密』(筑摩書房)
編著:『スポーツの社会学』(世界思想社)、『人間学命題集』(共編著、新曜社)、『野
    性の教育をめざして』(共編著、新曜社)、『スポーツ文化を学ぶ人のために』
    (共編著、世界思想社)。
訳書:『サッカー狂の社会学』(共訳、世界思想社)。

【目次】
序論 本書の課題・方法・構成
 1 本書の課題
 2 本書の方法
 3 本書の構成

第一部 定着論と悪
1章 思春期における性愛的経験
 1 性愛的経験と解釈
 2 思春期の性愛拡散と精神的緊張
 3 性肯定社会の構造的緊張
 4 ナルシスたちの性愛
 5 浮遊する若者たち
2章 社会化と準拠者の不在
 1 社会化と相互作用
 2 子どもの地位と構造的ディレンマ
 3 社会的オジの類型と意味
3章 子どもとうそ
 1 子どもとうその原型
 2 三つのタイプのうそ
 3 子どもに不可欠なうそ
 4 子どものうその衰退
 5 生きられるうそ
4章 高度産業社会における学校と暴力
 1 消費社会と幸福の神話
 2 学校と暴力
5章 規律・訓練と子どもの自殺
 1 規律・訓練の攻囲
 2 終わりなき連合と離反の舞踏
 3 生命感の剥落
 4 小さなものへの変身

第二部 生成論と悪
6章 自己変容のコミュニケーション
 1 サイバネティックス認識論と論理階型論
 2 芸術的経験と自己の修正
 3 宗教的経験と自己の組み替え
7章 子どもの自己変容と秘密
 1 秘密と深層のコミュニケーション
 2 見えない自己の発見
 3 ユートピアの反転

第三部 結論
8章 野性の社会学にむけて
 1 問題の設定
 2 ミルの事例 その(1)
 3 ミルの事例 その(2)
 4 デジタルな知とアナログな知


参考文献及び引用文献一覧
あとがき
初出一覧
人名索引
事項索引 
 

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