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  2002年10月11日発売

アフリカを歩く
フィールドノートの余白に

加納骼梶E黒田未寿・橋本千絵 編著

四六判 並製カバー装 424頁
定価:本体3,200円+税
ISBN 4-7531-0223-8 C0040 
          京大サル学グループのフィールドワークの日々

霊長類研究で世界に名を馳せた京大グループが、日々どのような姿で研究しているのか?見知らぬ土地に身を置いて研究するということは、どのような困難に出会うのか?調査するとか、観察するということの背後には、どのような問題があるのか?本書は、フィールドこそ思考の現場であることを強く印象づける、マニュアル本では味わえないフィールドワークの体験的入門書です。

〔調査現地アフリカとの関わり〕
今日のアフリカは、内戦や政治腐敗、エイズといった荒廃したイメージで塗りつぶされていますが、実は人類発生の地です。本来なら「聖地」とでも考えられてよいのが、このイメージの落差は、人間の将来を暗示させられます。本書は、今日のアフリカを知ることの重要さも伝えています。

【編著紹介】
●加納 隆至 (かのう たかよし)
1937年生まれ。京都大学霊長類研究所名誉教授。
主著:『最後の類人猿』(どうぶつ社、1986)。
●黒田 未寿 (くろだ すえひさ)
1947年生まれ。滋賀県立大学人間文化学部教授。
主著:『人類進化再考――社会生成の考古学』(以文社、1999)。
●橋本 千絵 (はしもと ちえ)
1964年生まれ。京都大学霊長類研究所教務補佐員。
主著:『霊長類の母子関係』(共著)西田利貞・上原重男編『霊長類学を学ぶ人のために』(世界思想社、1999)。

【著者紹介】
●安里 龍 (あさと りゅう)
1940年生まれ。琉球大学医学部助教授。
主要論文:「沖縄の食生活年代史」(共著)『民族衛生』61巻、1995。
●伊谷 原一 (いたに げんいち)
1957年生まれ。林原生物科学研究所類人猿研究センター所長。
主訳書:アンドリューホワイトン/クリストフ・ボッシュ『文化から探るチンパンジー社会』日本経済新聞社(日経サイエンス)、2001。
●五百部 裕 (いほべ ひろし)
1960年生まれ。椙山女学園大学人間関係学部助教授。
主著:『人間史をたどる:自然人類学入門』(共著)朝倉書店、1996。
●上野 有理 (うえの あり)
1974年生まれ。京都大学霊長類研究所大学院生。
主論文:「霊長類における食習慣の母子間伝播」『心理学評論』Vol.45(3)、2002。
●上原 重男 (うえはら しげお)
1945年生まれ。京都大学霊長類研究所教授。
主著:『霊長類を学ぶ人のために』(共編著)世界思想社、1999。
●榎本 知郎 (えのもと ともお)
1947年生まれ。東海大学医学部助教授。
主著:『人間の性はどこから来たのか』平凡社、1994。
●大沢 秀行 (おおさわ ひでゆき)
1942年生まれ。京都大学霊長類研究所助教授。
「サルの人口学、どうやって子孫を残すのか」杉山幸丸編著『霊長類生態学―環境と行動のダイナミズム―』京都大学学術出版会、2000。
●岡安 直比 (おかやす なおび)
1960年生まれ。中部アフリカの類人猿と森林保護協会。
主著:『みなしごゴリラの学校』草思社、2000。
●小川 秀司 (おがわ ひでじ)
1964年生まれ。中京大学教養部助教授。
主著:『たちまわるサル――チベットモンキーの社会的知能――』京都大学学術出版会、1999。
●金森 正臣 (かなもり まさおみ)
1940年生まれ。愛知教育大学教授。
主著:『海上の森南地区―博覧会場が自然環境に与える影響』(共著)(財)自然保護協会、2000。
●木村 大治 (きむら だいじ)
1960年生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科助教授。
主論文:「ボンガンドにおける共在感覚」野村雅一・菅原和孝編『叢書・身体と文化(2)コミュニケーションとしての身体』大修館、1996。
●下岡 ゆき子 (しもおか ゆきこ)
1974年生まれ。京都大学霊長類研究所大学院生。
主論文:「コロンビア・マカレナ調査地に生息する野生クモザルMB-2群の生態社会的調査」井沢?生編『新世界ザル・クモザル社会の離合集散性とその適応的意味に関する研究』(科学研究費補助金成果報告書)1999。
●佐藤 弘明 (さとう ひろあき)
1947年生まれ。浜松医科大学医学部教授。
主著:『森と人との共存世界』(共編著)京都大学学術出版会、2001。
●武田 淳 (たけだ じゅん)
1943年生まれ。佐賀大学農学部教授。
主論文:Plants and animals used on birth and death of the Ngandu (Bongandu) in central Zaire.African Study Monographs,Suppl.Issue 25,1998.
●竹内 潔 (たけうち きよし)
1956年生まれ。富山大学人文学部助教授。
主論文:「彼はゴリラになった――狩猟採集民アカと近隣農耕民のアンビバレントな共生関係」市川光雄・佐藤弘明編『森と人の共存世界』京都大学学術出版会、2001。
●田代 靖子 (たしろ やすこ)
1971年生まれ。日本学術振興会特別研究員。
主論文:「ワンバ森林で新たに観察されたボノボの肉食」『霊長類研究』17巻、2001。
●西田 利貞 (にしだ としさだ)
1941年生まれ。京都大学大学院理学研究科教授。
主著:『人間性はどこから来たか』京都大学学術出版会、1999。
●古市 剛史 (ふるいち たけし)
1957年生まれ。明治学院大学国際学部教授。
主著:『性の進化、ヒトの進化――類人猿ボノボの観察から』朝日新聞社、1999。
●松村 秀一 (まつむら しゅういち)
1965年生まれ。アイルランド国立大学リサーチフェロー。
主論文:Relaxed dominance relations among female moor macaques (Macacamaurus) in their natural habitat,South Sulawesi,Indonesia.Folia Primatologica Vol.69,1998.
●森 明雄 (もり あきお)
1942年生まれ。京都大学霊長類研究所教授。
主著:『カメルーンの森の語り部』平凡社、1992。

【目次】
はじめに
 ピグミーチンパンジーを求めて

フィールドワーク
 クモザルの暮らす森――南米のフィールドから
 初めてのフィールドワーク
 フィールドワークの苦しさと楽しさ
 森の足跡――ワンバのトラッカーたち
 サヘルの動物たち――調査小屋を取り巻く生態系

旅の記録
 ザイールの奥地ワンバ村の食物
 ウーラマ紀行
 コンゴ森林のサファリ
 アフリカの原野で暮らした日々

村の生活
 ヤシ酒の森の人とサル
 多雨林に住む人びとの罠猟と観察学習
 アリマシのアサリ(蜂蜜)取り
 ヨロカムおじいさんの七〇年――ウガンダの森と村の生活
 運ぶ人たち――イエレ村・エフェンジョルンブ集落の一日
 ザイールの川漁――母なる川が産出する魚を糧にする人たち
 饒舌な獣たち――狩猟採集民アカの動物食回避

ビーリャの森
 ビーリャ研究――事始めの頃
 コンゴ盆地の熱帯多雨林の動物たち――湿原での観察を中心に
 ビーリャの音声コミュニケーション――電話会話との対極
 「たてまえ」と「ほんね」を使い分けるビーリャ
 豆の巨木ボンボンゴとビーリャ
 日触――コンゴの森の女たち

編集後記
 

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