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  2004年04月09日発売

判断力批判 下巻
【新装版】

イマヌエル・カント 著
宇都宮 芳明 訳・注解

四六判 上製カバー装 464頁
定価:本体5,000円+税
ISBN 978-4-7531-0233-4 C3010 
 カント没後200年を迎え、宇都宮芳明先生によるカント〔三批判書〕訳業の完成

宇都宮芳明先生による「カント三批判書」の翻訳がおよそ15年の歳月を経て、この度の『純粋理性批判』の刊行をもっていよいよ完結します。明解な訳文と、購読ゼミにでも参加しているような臨場感あふれる注解から成る本書は、「知る」ことの意味を根源的に考察したカントの思索をたどるうえで、欠かすことのできない原典です。

人間は言葉を持ち、言葉をつなげてものごとを考えるが、カントはこの人間の能力、つまり「理性」とよばれる能力について、それをどのように働かせたらよいかを徹底して追究した。と言うのも、人間ひとりひとりの生き方は、その人間が自分の理性でものごとをどのように考えるかによって決まるからである。理性は、科学的知識を求める場面だけではなく、道徳とはなにか、美とはなにか、神や宗教とはなにかを考える場面でも働いてる。科学的知識だけを絶対視する誤りを避け、また迷信や狂信に陥らないためには、これらのあらゆる場面で理性を正しく働かせるようにすることが必要である。カントは人間の自由と尊厳の確保を目指しつつ、こうした理性批判の道を歩んだのである。                                   【訳者のことば】

【訳者紹介】
宇都宮 芳明 (うつのみや よしあき)
1931年生まれ。東京大学大学院博士課程退学。北海道大学教授を経て、現在北海道情報大学名誉、北海道大学名誉教授。
著書:『人間の間と倫理』(以文社、1980年)、『カントと神』(岩波書店、1998年)ほか多数。
訳書:『永遠平和のために』(岩波文庫、1985年)、『実践理性批判』(以文社、1990年)、『判断力批判』上・下(以文社、1994年)、『純粋理性批判』(以文社、2004年)など。

【目次】
凡例
第二部 目的論的判断力の批判
 六一 自然の客観的合目的性について
第一篇 目的論的判断力の分析論
 六二 実質的な客観的合目的性とは区別される、
         たんに形式的な客観的合目的性について
 六三 内的合目的性から区別される、自然の相対的合目的性について
 六四 自然諸目的としての諸事物の特有な性格について
 六五 自然諸目的としての諸事物は、有機的諸存在者である
 六六 有機的諸存在者における内的合目的性の判定の原理について
 六七 諸目的の体系としての自然一般の目的論的判定の原理について
 六八 自然学の内的原理としての目的論の原理について
第二篇 目的論的判断力の弁証論
 六九 判断力の二律背反とはなにか
 七〇 この二律背反の提示
 七一 上述の二律背反を解決するための準備
 七二 自然の合目的性についてのさまざまな体系について
 七三 上述のどの体系もそれが称えていることを成し遂げていない
 七四 自然の技巧という概念を教説的に扱うことが不可能である理由は、
         自然目的というものが解明不可能であることにある
 七五 自然の客観的合目的性の概念は、反省的判断力のための
         理性の批判的原理である
 七六 注
 七七 自然目的という概念がわれわれに可能となるのは、
         人間の悟性の特有性によるが、その特有性について
 七八 物質の普遍的機構の原理と、自然の技巧における
         目的論的原理との結合について
付録 目的論的判断力の方法論
 七九 目的論は自然学に属するものとして扱われなければならないか
 八〇 自然目的としてのある事物の解明において、
         機構の原理が目的論的原理に必然的に従属することについて
 八一 自然産物としてのある自然目的の解明において、
         目的論的原理に機構が添えられることについて
 八二 有機的諸存在者の外的連関における目的論的体系について
 八三 目的論的体系としての自然の最終目的について
 八四 世界の現存の、すなわち創造そのものの究極目的について
 八五 自然神学について
 八六 倫理神学について
 八七 神の現存の道徳的証明について
 八八 道徳的証明の妥当性の制限
 八九 道徳的論証の効用について
 九〇 神の現存の目的論的証明における信憑の種類について
 九一 実践的信仰による信憑の種類について
目的論にかんする一般的な注
付録 判断力批判『第一序論』
 T  一つの体系としての哲学について
 U  哲学の基礎にある、上級認識諸能力の体系について
 V  人間の心のあらゆる能力の体系について
 W  判断力に対する一つの体系としての経験について
 X  反省的判断力について
 Y  それぞれ特殊な体系をなす自然諸形式の合目的性について
 Z  自然の技巧という理念の根拠としての、判断力の技巧について
 [  判定能力の情感論について
 \  目的論的判定について
 ]  技巧的判断力の原理の探求について
 ]T 純粋理性批判の体系のうちに判断力批判を導入する総括論的序論
 ]U 判断力批判の区分
訳注者あとがき
索引 
 

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