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 2004年06月18日発売

以文叢書 H
増補〈世界史〉の解体
翻訳・主体・歴史

酒井直樹 VS 西谷修 著

四六判 上製カバー装 374頁
定価:本体2,600円+税
ISBN 4-7531-0235-1 C0010
       〈世界〉の崩壊と〈主体〉の変容についての熱い対話!

ソ連邦の崩壊から10年。この崩壊現象は〈戦争と革命〉の20世紀が終焉することを文字どおりに象徴している。本書は21世紀を迎えるに当たり、今世紀を特徴づけたナショナリズムと世俗化の問題を根底から検討し、来る世紀に主題化しなければならない文化の翻訳と主体の変容について語る。

ソ連邦の崩壊と湾岸戦争をうけて「世界化」の本質を探る。その意味を主題化さるべき、翻訳・主体・歴史をめぐる視座を展開。新たに「9・11」とイラク戦争を含めた、99年刊増補版。

【著者紹介】
酒井 直樹 (さかい なおき)
1946年生まれ。東京大学文学部卒業。1983年シカゴ大学人文学部極東言語文明学科博士号。同大学人文科学部助教授を経て、現在コ^ネル大学教授。日本思想史、文化理論、比較思想論、文学理論など広範な領域で活躍。学問・思想の領域のみならず、現在、世界各国を横断する雑誌『トレイシーズ』を刊行して世界各地の研究者と交流し、優れて実践的な活動を展開している。
著書に『過去の声』(以文社)、『死産される日本語・日本人』(新曜社)、『日本思想という問題』(岩波書店)、
編著に『ナショナリティの脱構築』(柏書房)、『総力戦体制からグローバリゼーションへ』(平凡社)など。

【著者紹介】
西谷 修 (にしたに おさむ)
1950年愛知県生まれ。明治学院大学文学部教授を経て、東京外国語大学大学院地域文化研究科教授(思想文化論)。20世紀フランス思想の研究をベースに、西洋的知の臨界領域を探りながら、死、戦争、世界史、生命、宗教などの諸問題を独自の視点から論じる。近年、ルジャンドルのドグマ人類学を精力的に紹介。
著書に『「テロとの戦争」とは何か』(以文社)、『増補・不死のワンダーランド』(青土社)、『世界史の臨界』(岩波書店)、『戦争論』(講談社学術文庫)など。
訳書にブランショ『明かしえぬ共同体』(ちくま文庫)、ナンシー『無為の共同体』『侵入者』(以文社)など。 

【目次】
第一章 世界化のなかの学問と思想
 学問・思想の輸入構造の終焉
 アメリカのアカデミズムと移民
 民族という虚構と「西洋への回帰」

第二章 世界化と国民国家
 宮古島からみる世界化
 アメリカ――マイノリティの「夢の国」
 ナショナリズムの共時性
 難民の創出――国民国家の正統性と合法性
 ナショナリズムの自己演出――教育と宗教
 共同体に回収されない死――宮澤賢治

第三章 翻訳からみえてくるもの
 外国語で表現すること
 江戸期の翻訳と日本語意識の形成
 「日本語」という単位――特殊性と一般性
 翻訳という無形のポリティックス
 書記言語と音声言語
 文字の物質性

第四章 翻訳をとおして実現する哲学
 基本概念の受容と哲学
 翻訳が編む普遍性
 哲学の「日本における展開」
 「世界化」のなかでの西田哲学

第五章 世界性を解きほぐすために
 「国民的主体化」の哲学
 「世界史の哲学」と戦後アメリカの極東政策
 東洋的宗教哲学批判
 田辺元「種の論理」とドグマ人類学
 「場所」の論理と無意識
 分有する思考に向けて

【増補】九・一一からみえてくる世界
 九・一一とアメリカ・ナショナリズム
 アメリカの世界戦略と日本占領
 植民地ナショナリズムの横領と内戦
 世界への聞き方

対談を終えて
 西谷修
 酒井直樹
 

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