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  2004年09月29日発売

西洋が西洋について見ないでいること
 法・言語・イメージ 【日本講演集】

ピエール・ルジャンドル 著
森元 庸介 訳
西谷 修 解題

四六判 上製カバー装 184頁
定価:本体2,300円+税
ISBN 4-7531-0237-8 C0010
           ヨーロッパの根幹を理解するための快著! 

本書はフランス法制史の碩学ピエール・ルジャンドルの来日公演集である。法制史といっても、ここで語られていることはすべてが〈法とは何か〉という端的な一点とめぐってであり、それが言語やイメージ、主体、アイデンティティなど重層的な構造をもつことが力説されている。さらに重要な点は、このような理解は西洋社会にどっぷりと漬り切っていては見えてこず、いわば〈西洋を人類学する〉視点をもたないと見えてこない、ということである。
本書の視点は以上のように深く、多岐にわたるが、それだけに法学(この分野とて法科大学が乱立しようとする現在、法学者にはぜひ読んでほしいのですが)のみならず、自民族中心主義が語られて以来、西洋近代とは何か?という関心は読者の深奥に強く刻み込まれており、そして何よりも今日的な〈自らとはなにか〉を問う比較文化論への視座の新しい案内としても、読者に訴えてほしいと思っております。

【著者紹介】
ピエール・ルジャンドル (Pierre Legendre)
1930年フランス・ノルマンディ地方生まれ。法学博士、パリ第T大学および高等研究実習院(EPHE)元教授。1957年から1998年まで、パリ第T大学法学部で教える(ローマ法、中世法制史)。1960年代に、フランス組織商会(私企業)の仕事で、アフリカ(ガボン)の経済発展のために働く。また、国連の専門員として、ついでユネスコ専門員として西アフリカ諸国、とくにマリで働く。1968年にはフランス行政史の仕事をまとめ、1975年以降、精神分析家として活動をするかたわら、権力と愛、身体と制度性などの研究を進める。1978年から1998年まで、高等研究実習院(宗教学部門)教授を兼任、「西洋キリスト教規範空間」の研究を指導、そこで「ドグマ人類学」という独自の学問領域を切り開く。1998年退官。
著作:「講義シリーズ」全8巻(補巻2)はじめ多数の著作がある。
邦訳書として『ロルティ伍長の犯罪』(西谷修訳、人文書院)、『ドグマ人類学』(西谷ほか訳、平凡社)など。

【訳者紹介】
森元 庸介 (もりもと ようすけ)
1976年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程、パリ第10大学哲学博士課程在籍。フランス地域文化研究/近世美学史専攻。
論文:「藝術と道徳 ジャン=バティスト・デュボスの場合」(『年報地域文化研究』第7号、2004年)、「魂を演じる ピエール・ルジャンドルのダンス論」(西谷修編『〈世界化〉を再考する P・ルジャンドルとともに』東京外国語大学大学院21世紀COEプログラム「史資料ハブ地域文化研究拠点」2004年所収)。
共訳書:ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『ヴィーナスを開く』(白水社)、ピエール・ルジャンドル『ドグマ人類学総説』(平凡社)。

【目次】
 西洋は本当に地理的な概念にすぎないのだろうか――導入としての考察
 本書の見取り
第一講演 西洋が西洋について見ないでいること
第二講演 話す動物とは何か――人間の組立てについての考察
第三講演 人間のドグマ的な次元についてのいくつかの考察
光の射すところ 山口薫《花の像》について――人間と世界の対話的な関係
 訳者付記
 旅の荷物〔解題〕 西谷修 
 

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