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  2005年10月14日発売

意識の歴史と自己意識
ヘーゲル『精神現象学』解釈の試み

飛田 満 著

A5判箱入り 上製カバー装 296頁
定価:本体4,500円+税
ISBN 4-7531-0243-2 C3010 
本書は、ヘーゲルの主著『精神現象学』の核心をなす〈自己意識〉についての研究所です。〈自分自身の確信の心理〉という自己意識の本質と、いわゆる〈主人と奴隷の弁証法〉という自己意識の展開をとおして、『精神現象学』にダイナミックに迫ります。

【著者紹介】
飛田 満 (とびた みつる)
1959年東京生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。現在、目白大学人文学部教授。博士(文学)。専攻、哲学・倫理学・西洋思想史。

【目次】
序章 ドイツ観念論における自己意識理論
 第一節 カントの純粋統覚と自己意識
 第二節 知的直観・自己定立・反省理論
 第三節 フィヒテの人間精神の歴史
 第四節 シェリングの自己意識の歴史
 第五節 理論の比較

第一章 『精神現象学』の研究史
 第一節 『精神現象学』の体系的位置
 第二節 ヘーゲル学派から新ヘーゲル主義まで
 第三節 マルクス主義・実存主義・英米圏の研究
 第四節 現代ドイツにおける諸研究

第二章 「実体=主体」理説再考
 第一節 問題の所在
 第二節 諸説の検討
 第三節 時代の把握と現代の批判
 第四節 実体・主体・精神
 第五節 哲学の研究と概念の労苦
 第六節 理説の再考

第三章 「現象知の叙述」と学の実現
 第一節 意識の形成の歴史
 第二節 登場する学の現象的性格
 第三節 意識の自己吟味の可能性
 第四節 自然的意識と「我々」

第四章 意識の本性と自己意識の生成
 第一節 対象意識と自己意識
 第二節 感覚的確信と「このもの」
 第三節 知覚と物
 第四節 悟性と力
 第五節 「意識は自己意識である」

第五章 意識の形態としての自己意識 (T)
 第一節 「自我は自我である」
 第二節 「我々である我と我である我々」
 第三節 コジェーヴの解釈をめぐって
 第四節 主人と奴隷の弁証法の展開
 第五節 主人と奴隷の弁証法の意義

第六章 意識の形態としての自己意識
 第一節 不幸な意識とキリスト教
 第二節 自己意識の自由とは何か
 第三節 不幸な意識の現象学の展開
 第四節 不幸な意識の現象学の意義

第七章 意識と自己意識との統一としての理性
 第一節 著作の構想の統一性についての問い
 第二節 理性の確信と真理
 第三節 観察する理性・行為的理性・普遍的理性
 第四節 反復・拡充・更新

第八章 世界精神としての自己意識
 第一節 体系としての精神
 第二節 精神の生成と諸契機
 第三節 真実なる精神
 第四節 自己疎外的精神
 第五節 自己確信的精神
 第六節 社会的歴史的諸関係における自己意識

第九章 精神の自己意識としての宗教
 第一節 思弁的宗教概念の端緒
 第二節 精神の意識と精神の自己意識
 第三節 自然宗教・芸術宗教・啓示宗教
 第四章 精神の自己意識としての宗教の意義

第十章 精神と宗教との統合としての絶対知
 第一節 絶対知の所在
 第二節 絶対知の成立証明
 第三節 絶対知の歴史性

終章 『精神現象学』と自己意識
 第一節 『精神現象学』の構想
 第二節 『精神現象学』の構成
 第三節 「自己意識」概念の内実


あとがき
参考文献 
 

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