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  2006年09月29日発売

〈テロル〉との戦争
9・11以後の世界

西谷 修 著

四六判 上製カバー装 272頁
定価:本体2,400円+税
ISBN 4-7531-0249-1 C0010 
   好評を博した『「テロとの戦争」とは何か』に新論文・エッセイを加えた
                    新装決定版!
 

世界を震撼させた「同時多発テロ」からすでに五年。この事件を境に世界秩序の編成は大幅に変化した。かつて戦争は国家間の戦争を意味したが、「テロとの戦争」は軍事的対象を国家から人民に変えた。そのことが世界の秩序編成に何をもたらそうとしているのか?『戦争論』の著者が世界史的な視野からこの問題に応える。

【著者紹介】
西谷 修 (にしたに おさむ)
1950年愛知県生まれ。東京大学法学部卒業、パリ第八大学留学、明治学院大学(フランス文学)を経て、現在、東京外国語大学大学院教授。
著書:『戦争論』講談社学術文庫、『離脱と移動』せりか書房、『世界史の臨界』岩波書店、『新版 不死のワンダーランド』青土社、他。
共著:『アメリカ・宗教・戦争』(宇野邦一、鵜飼哲)せりか書房、『増補〈世界史〉の解体』(酒井直樹)以文社、他。
訳書:M・ブランショ『明かしえぬ共同体』ちくま学芸文庫、E・レヴィナス『実存から実存者へ』、P・ルジャンドル『ドグマ人類学総説』平凡社、J=L・ナンシー『侵入者』(訳編)『無為の共同体』(共訳)ともに以文社、他。

【目次】
プロローグ
 拡散する「戦争」――五年目の道標
  「戦争」の混沌
  グローバル経済秩序
  ネオリベラリズムと戦争
  「テロとの戦争」のシェーマ
  ウェストファリア体制の変容
  二つの西洋
  アメリカ的「民主化」
  五年目の道標

第一部 〈テロル〉との戦争
 これは「戦争」ではない――世界秩序とその果実
  打ち砕かれた「全能のアメリカ」
  「戦争」のレトリックと無法な「正義」
  「自爆テロ」はどこから来るか
  「世界新秩序」の隠れたエンブレム
  虚構の「正義」と「義」のない戦争
  三ヶ月後の追記
 ヴァーチャル植民地としての世界
  新しい戦争?
  潜在的植民地としての世界
  諸国家の「犯罪」
  アメリカのイノセント幻想
  ヴァーチャル植民地アメリカ
  「安全」の喪失
 恐怖(テロル)との戦争――グローバリゼーション下の安全保障体制
  衣を脱いだアメリカ
  「恐怖(テロル)」はどこにあるのか
  「戦争」という名の恒常秩序
  造語の効能
  洗い流されたベトナムの汚泥
  グローバル化の安全保障
  「他者経験」のないアメリカ
  汚れなき「新しいイスラエル」
  テロリスト――新しい「インディアン」

第二部 クロスロード
 カンダハルに降る義足の雨
 ウンタマギルーの眉間の槍
 フォンタナ広場を掠めた妖怪
 マンハッタンの晴れない霧
 海の向こうのそれぞれの冬
 アメリカが世界の怒りをあおった日
 あなたのための世論作ります――新しい情報製造業
 永遠の「パパ」〈帝国〉の二つの車輪

第三部 通信
 「米国問題」に向き合う
 バクダッド陥落
 フセインの首
 イラク戦後一年――戦争と大義
 「平和」を駆逐する「安全」――三年目の九月に

新版あとがき 
 

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