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   2003年10月03日発売

ホモ・サケル
主権権力と剥き出しの生

ジョルジョ・アガンベン 著
高桑 和己 訳
上村 忠男 解題

A5判 上製カバー装 288頁
定価:本体3,500円+税
ISBN 978-4-7531-0253-2 C0010
アガンベンの仕事は、小社刊の『人権の彼方に』によって9・11以後の世界政治が大きく変転しはじめたことと相俟って、静かな、しかし熱いまなざしで受容されつつあります。本書はアガンベンの主著『ホモ・サケル』の翻訳です。前著によって示された「例外状態と剥き出しの生」について、ホモ・サケル(聖なる人間=剥き出しの生)の形象を追跡しつつ、主権的決定の現場に迫る魅力的な議論を展開しているばかりではなく、カール・シュミットの「例外状態」の概念を、ハンナ・アーレントの全体主義とミシェル・フーコーの生政治に立って鍛え直した刮目すべき書です。「剥き出しの生」の形象は、もはやアウシュヴィッツのみならず、今日のわれわれの日常にすでに馴みになっています。

【著者紹介】
ジョルジョ・アガンベン (Giorgio Agamben)
1942年ローマ生まれ。現在、ヴェネツィア大学教授。
著書に『中味のない人間』(人文書院)、『スタンツェ』(ありな書房)、『人権の彼方に』(以文社)、『アウシュヴィッツの残りのもの』『涜神』『バートルビー』(以上、月曜社)、『開かれ』(平凡社)、『残りの時』『幼児期と歴史』(以上、岩波書店) 

【訳者紹介】
高桑 和己 (たかくわ かずみ)
1972年横浜生まれ。現在、慶應義塾大学理工学部専任講師。
論文:「ミシェル・フーコーと推理小説」(『現代思想』2003年12月臨時増刊号)、「その他の人々を見抜く方法」(『d/SIGN』第7号、2004年4月)、「マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの時間」(『現代思想』2006年6月)ほか。
訳書:G・アガンベン『人権の彼方に』(以文社、2000年)、C・マラブー編『デリダと肯定の思想』(未来社、2001年、共訳)ほか。

【解題】
上村 忠男 (うえむら ただお)
1941年尼崎生まれ。現在、東京外国語大学名誉教授。思想史家。
著書:『ヴィーコの懐疑』(みすず書房、1988年)、『クリオの手鏡』(平凡社、1989年)、『歴史家と母たち』(未来社、1994年)、『ヘテロトピアの思考』(未来社、1996年)、『バロック人ヴィーコ』(みすず書房、1998年)、『歴史的理性の批判のために』(岩波書店、2002年)、『超越と横断』(未来社、2002年)ほか。
訳書:A・グラムシ『知識人と権力』(みすず書房、1999年)、G・C・スピヴァク『ポストコロニアル理性批判』(共訳、月曜社、2003年)ほか多数。

【目次】
第一部 主権の論理
 一 主権の逆説
 二 主権者たるノモス
 三 潜勢力と法権利
 四 法の形式
 境界線

第二部 ホモ・サケル
 一 ホモ・サケル
 二 聖なるものの両義性
 三 聖なる生
 四 生殺与奪権
 五 主権的身体と聖なる身体
 六 締め出しと狼
 境界線

第三部 近代的なものの生政治的範例としての収容所
 一 生の政治化
 二 人権と生政治
 三 生きるに値しない生
 四 「政治、すなわち人民の生に形を与えること」
 五 VP〔人間モルモット〕
 六 死を政治化する
 七 近代的なもののノモスとしての収容所
 境界線

翻訳者あとがき
人名索引

解題=閾からの思想――ジョルジョ・アガンベンと政治哲学の現在  上村忠男 
 

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