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  2007年11月02日発売

イメージの帝国/映画の終り

吉本 光宏 著

四六変型判 上製カバー装 248頁
定価:本体2,400円+税
ISBN 978-4-7531-0257-0 C0010 
NYを拠点に批評活動を続けてきた著者は、現代ハリウッド、あるいは世界を覆いつつあるイメージ産業の姿(それはつまり、資本・国家・ナショナリズムの新しい姿とも連動するだろう)を直視しないまま、映画(芸術)を語り続けることに何か積極的な意味があるのかを根本から問い直す。
もっともポピュラーな作品こそが、もっとも優秀な批評=テクストを偽装する(できてしまう)のはなぜなのか?この十数年の間にめまぐるしく変わってしまったイメージ環境の意味を問い、新たな批評を開始するための基本的な視座を開く。

【著者紹介】
吉本 光宏 (よしもと みつひろ)
1961年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で修士号(M.A.、テレビ・映画研究)、同大学サンディエゴ校で博士号(Ph.D.、比較文学)を取得。現在、ニューヨーク大学(NYU)東アジア学科准教授。
主要著書に、Kurosawa:Film Studies and Japanese Cinema(Duke University Press,2000),『抵抗の場へ――あらゆる境界を越えるために マサオ・ミヨシ自らを語る』(共著、洛北出版、2007年)など。

【目次】
現実/リアリティ――序にかえて
 イメージの魔力
 イーストウッドの「二」部作
 反復、回復、スペクタクル

選択/自由――スペクタクル批判の困難さについて
 ポストモダンと映画
 「選ばれし映画」としての『マトリックス』
 映画的表象としての「スペクタクル社会」
 スペクタクルとしての映画
 ポストモダン的映画のイデオロギー
 スペクタクル批判の困難さ

戦争/ハリウッド――犠牲のPR
 はじめに
 「正しくない」戦争映画を「正しく」理解する
 身体のリアリズム
 リンカーン、あるいは債務感のネットワーク
 戦争の表象、表象の戦争

イメージ/資本主義――ブロックバスターとはなにか
 『ジョーズ』効果
 撮影所システムからニュー・ハリウッドへ
 ハリウッドとフォーディズム
 ポスト・フォーディズム体制とブロックバスター
 ハリウッド、そして国家/ネーション/資本

暴力/物語――ハリウッドとポスト9・11のアメリカ
 はじめに
 暴力の非物語化
 名前のない都市
 自己責任
 二重化する主体
 SF映画とポスト核時代
 内部と外部
 全体性と非対称性

おわりに
あとがき 
 

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