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  2008年04月28日発売

希望と憲法
日本国憲法の発話主体と応答

酒井 直樹 著

四六判 上製カバー装 312頁
定価:本体2,500円+税
ISBN 978-4-7531-0260-0 C0010 
『死産される日本語・日本人』と『日本思想という問題』で新鮮なデビューをしたコーネル大学教授・酒井直樹氏による日本国憲法論。戦後日本で形成されてくる集団的感傷としての国民主義の限界を分析し、多義的な日本国憲法を応答可能性=普遍性として未来へ開く、壮大な投企。日本国憲法の成立をめぐる時代背景の分析は、新しい歴史の大きな語りという可能性を示唆する。

【著者紹介】
酒井 直樹 (さかい なおき)
1946年生まれ。東京大学文学部卒業。シカゴ大学を経て、現在コーネル大学教授。
著書に『死産された日本語・日本人』(新曜社、1996年)、『日本思想という問題』(岩波書店、1997年)、『〈世界史〉の解体』(西谷修と共著・以文社、1999年)、『過去の声』(以文社、2002年)、『日本/映像/米国』(青土社、2007年)など。

【目次】
序章 正統と異端

第一章 もうひとつの政治経済学  ハミルトンとリスト
 1.アレクサンダー・ハミルトン
    代表的な経済ナショナリスト/ハミルトンの国民国家構想/『製造業に関する     報告書』 
 2.フリードリヒ・リスト
    悲劇の愛国者/ネイションの政治経済学/生産力の理論/歴史と経験
 3.経済ナショナリズムの理論の本質
    ハミルトンとリストの共通点/重商主義との相違

第二章 国力論の源流  ヒューム
 1.経済ナショナリズム発祥の謎
    コルベールか、ハミルトンか/誤解されたヒュームとスミス/なぜヒュームなの     か/ヒュームの一生とその思想
 2.社会科学の誕生
    近代経済の勃興/ネイションの誕生/社会科学の成立/ヒュームの社会科学    革命/解釈学/共和主義との違い
 3.ヒュームの政治経済学
    政治の優位/慣習/人的資本としての労働力/国力増進という目的/経済     発展と国力/経済政策/自由貿易による産業の多様化/自由貿易による国     内産業の発展/保護貿易の可能性
 4.経済思想史の修正
    ヒュームの継承者たち/経済自由主義と重商主義

第三章 国力の哲学  ヘーゲル
 1.ヘーゲルの方法
    政治経済学者ヘーゲル/社会科学の方法/合理主義という狂信/解釈と
    自由
 2.欲求の体系
    前近代社会と近代社会/財産権/仕事/仕事の不均衡/資本主義に内在す    る矛盾/職業団体の重要性
 3.ヘーゲルの国民国家理論
    近代国家とナショナリズム/合理主義的国家建設の拒否/ヘーゲルの理論と    その合意

第四章 裏切られた創始者  マーシャル
 1.マーシャルの誤算
    新古典派経済学の開祖?/マーシャルの方法論
 2.経済とネイション
    『産業と貿易』/ネイション発生の理論/ナショナリズムと国際秩序/幼稚産業    保護論/マーシャルの社会主義と保守主義
 3.愛国者マーシャル
    自由主義的なナショナリズム/経済騎士道と経済ナショナリズム/マーシャル     のスミス解釈

第五章 経済理論とナショナリズム
 1.国を忘れた経済学
    失われた系譜
 2.ケインジアンとナショナリズム
    ジョン・メイナード・ケインズ/ジョーン・ロビンソン
 3.福祉国家とナショナリズム
    グンナー・ミュルダール
 4.成長理論とナショナリズム
    サイモン・クズネッツ

終章 経済ナショナリズムの可能性

参考・引用文献
あとがき 
 

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