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  2010年11月22日発売

金融危機をめぐる10のテーゼ
金融市場・社会闘争・政治的シナリオ

A・フマガッリ & S・メッザードラ 編
朝比奈佳尉・長谷川若枝 訳

A5判 上製カバー装 272頁
定価:本体3,200円+税
ISBN 978-4-7531-0284-6 C0033 
  大量かつ多様な金融商品が乱舞する〈クラウド・ソーシング〉の政治経済学

1970年代以来のアメリカの経済危機が〈年金基金の静かな革命〉といわれるような金融拡大政策によって克服されてきた結果、大量、かつ多様な金融商品が累積された。この〈クラウド・ソーシング〉は経済にかぎらず、生活世界全般に多大な影響を及ぼし、〈金融〉と〈生〉とを切り離し難い形に強いる。本書は、金融資本主義とも、認知資本主義とも言われる近年の資本主義の新たな永続的危機の構造を冷徹に解明しつつ、この永続的危機を乗り越えるための生き方を模索する『〈帝国〉』以来の画期的な政治経済学。

【編者紹介】
●アンドレア・フマガッリ  (Andrea Fumagalli)
  パヴィア大学経済学部、政治経済学および定量的方法論学科でマクロ経済学と企  業理論を教える。また同大学のマルチメディア・コミュニケーション専攻コースで政  治経済学を担当。
●サンドロ・メッザードラ (Sandro Mezzadra)
  ボローニャ大学の政治学部でコロニアル/ポストコロニアル研究、ならびに市民権  の境界を教える。
※両者ともアントニオ・ネグリなどとともにアウトノミアに参加。

【訳者紹介】
●朝比奈 佳尉 (あさひな かい)
  1979年東京生まれ。東京外国疑大学外国語学部卒業。東京外国語大学大学院   博士前期課程修了。現在、同大学院博士後期課程在籍。イタリア文学専攻。 
●長谷川 若枝 (はせがわ わかえ)
  1968年東京生まれ。東京外国語大学外国語学部卒業。東京外国語大学大学院   博士前期課程修了。現在、同大学院博士後期課程在籍。イタリア文学専攻。

【目次】
■序文
  サンドロ・マッザードラ
■金融資本主義の暴力
  クリスティアン・マラッツィ
■グローバル経済危機と経済・社会的〈ガバナンス〉
  アンドレア・フマガッリ
■価値法則の危機と利潤のレント化―認知資本主義のシステム危機に関する覚書き  カルロ・ヴェルチェッローネ
■生権力の形態としての金融化
  ステファノ・ルカレッリ
■資本を越えてコモンへ―生政治資本主義の両義性に関する覚書き
  フェデリコ・キッキ
■〈ニューエコノミー〉、ウェブ2・0における金融化と社会的生産
  ティツィアナ・テッラノーヴァ
■認知資本主義と経済システムの金融化
  ベルナール・ポールレ
■グローバル危機、グローバルなプロレタリア化、対抗パースペクティヴ
  カール・ハインツ・ロート
■もはや何もこれまでどおりには行かない―金融危機をめぐる10のテーゼ
あとがき「大危機」におけるレントについての考察
  アントニオ・ネグリ
解説 中山智香子
 

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