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  2011年05月13日発売

空間のために
遍在化するスラム的世界のなかで

篠原 雅武 著

四六判 上製カバー装 224頁
定価:本体2,200円+税
ISBN 978-4-7531-0288-4 C0010
                  空間が荒廃している・・・

本書は2011年3月11日以前に著者が脱稿した「書き下ろし」を基にしていますが、しかし、今まさに我々の目の前に広がる状況を「予言的に」概念化した書物となりました。本書があらかじめ掲げていたテーマは、「空間の〈均質化〉の時代が終わり、より過酷な空間の〈荒廃化〉の時代に差し掛かった今日、私たちはいかにして自らの生活空間を取り戻すことができるのか?」というものでした。新自由主義政策の席巻の後、その負の遺産として、世界的に「スラム」と呼ばれるような場所が急増しています。日本でも、震災以前から、所々にそれに似た様相が現れ始めていましたが、このたびの未曾有の出来事と共に、この問いが酷薄かつ切迫したものとして我々の目の前に突き付けられました。今後、放射性物質の漏洩事故の余波のもとで、さらにアクチアリティを増すであろう。「われわれの生活空間をいかに取り戻すのか」という難問に、気鋭の若手理論家が、新時代の〈思想〉の創造のために挑みます。

【著者紹介】
篠原 雅武 (しのはら まさたけ)
1975年生まれ。都市論・政治論。1999年京都大学総合人間学部卒業。2004年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程単位認定退学。京都大学博士(人間・環境学)。現在、非常勤講師。
著書に、『公共空間の政治理論』(人文書院、2007年)。
訳書に、C・ムフ『政治的なものについて:闘技的民主主義と多元主義的グローバル秩序の構築』(明石書店、2008年、丸山里美との共訳、酒井隆史監訳)、J・ホロウェイ『革命:資本主義に亀裂を入れる』(河出書房新社、2011年、高祖岩三郎との共訳)。

【目次】
序章 生活空間の荒廃
第一章 空間と領土性
第二章 空間の質感
第三章 再領土化の諸問題
第四章 流動と停止
第五章 壁
第六章 虚構と想像
第七章 来るべきスラム化に備えて
第八章 空間的想像力の奪還
終章 黄金時代に秘められた地獄
あとがき 
 

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