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2012年04月26日発売

全 ― 生活論
転刑期の公共空間

篠原 雅武 著

四六判 上製カバー装 232頁
定価:本体2,400円+税
ISBN 978-4-7531-0302-7 C0010
             生活をするとはどういうことか?
    なぜ、いま私たちの生活は危機に直面しているのか?
 

90年代以降の「公共性論」の行き詰まりの原因を鮮やかに分析し、ドゥルーズ=ガタリやアガンベンらの思想から70年代の日本の民衆/生活運動にまで遡り、その運動の核心をもって私たちの生活を再創出する道を探る。いつのまにか自らの〈痛み〉を言葉にすることをやめてしまった私たちは、いまどのような状況にあり、そして、その〈痛み〉はどういう形でわれわれのもとへ回帰してくるのか?

☆ 書評 ☆ 「図書新聞」2012年09月01日(土) 石原俊氏 評 

【著者紹介】
篠原 雅武 (しのはら まさたけ)
1975年生まれ。社会哲学、思想史専攻。
1999年京都大学総合人間学部卒業。2004年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程単位認定退学。京都大学博士(人間・環境学)。
日本学術振興会特別研究員などを経て、現在、大阪大学大学院国際公共政策研究科特任准教授。
著書に『公共空間の政治理論』(人文書院・2007年)、『空間のために』(以文社・2011年)。
共訳書に、M・デイヴィス『スラムの惑星:都市貧困のグローバル化』(明石書店・2010年)、J・ホロウェイ『革命:資本主義に亀裂を入れる』(河出書房新社・2011年)ほか。

【目次】
序章 生活の失調
生活への問い
本書の概要

第一章 公共性と生活
公共領域の衰退が問題なのか
監視と放置
「開かれた公共性」の陥穽
抽象化と停滞
アソシエーションと公共性
分子的領域の失調

第二章 装置と例外空間
刺激と無関心
無関心装置
装置と生活様式の変貌
装置の非対称的な配備
例外空間

第三章 誰にも出会えない体制
養育の場の失調
生産性の論理と子殺し
子どもコレクティヴという実験
生産性の論理からの解放
誰にも出会えない体制、抑圧/被抑圧の関係性
痛みとの出会い

第四章 開発と棄民
植民地主義という関係形式
高度経済成長と生活破壊
「暗闇の思想」の現代的意義
資本への対抗か、反植民地主義か
棄民化

第五章 生活世界の蘇生のために
失調と事故
権利をもつ権利
消費主義からの覚醒
精神の私有化と破局的状況の深刻化
廃墟に埋もれた未発の未来
生活を織り成す
解きほぐすこと

あとがき
 

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