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   2013年01月22日発売

経済の未来
世界をその幻惑から解くために

ジャン=ピエール・デュピュイ 著
森元 庸介 訳

四六判 上製カバー装 280頁
定価:本体3,000円+税
ISBN 978-4-7531-0309-6 C0010
2000年代以降、「破局主義」の概念をめぐる諸著作(『ツナミの小形而上学』、『チェルノブイリ』他)によって注目を集めた、ジャン=ピエール・デュピュイの金融危機=経済を中心にした最新作。
本書は、2008年以来の金融危機を対象として、それが、市場万能主義という神話に基づいたパラドキシカルなメカニズムであり、その結果、現代のグローバル化世界では政治(社会保障、外交などあらゆる政策)が経済の関数に成り下がっていることに警鐘を鳴らす。 

☆ 書評 ☆ 「毎日新聞・朝刊」2013年06月02日(日) 加藤陽子氏 評
☆ 書評 ☆ 「読売新聞・朝刊」2013年04月21日(日) 宇野重規氏 評
☆ 対談 ☆ 「図書新聞」2013年03月30日(土) 大澤真幸氏×西谷修氏(対談) 

【著者紹介】
ジャン=ピエール・デュピュイ (Jean-Pierre Dupuy)
1941年生まれ。哲学者。スタンフォード大学教授。エコール・ポリテクニク名誉教授。政治哲学から経済哲学、認知科学に至る広汎な領域で活躍。フランス放射能防護原子力安全研究所(IRSN)倫理委員会委員長を務めてもいる。
著者の日本語訳として、『秩序と無秩序』(法政大学出版局)『ツナミの小形而上学』(岩波書店)。『チェルノブイリ ある科学哲学者の怒り』(明石書店)。『ありえないことが現実になるとき』(筑摩書房)など。

【訳者紹介】
森元 庸介 (もりもと ようすけ)
1976年大阪府生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。パリ西大学博士(人文学)。東京大学大学院教務補佐員。
訳書に『西洋が西洋について見ないでいること』(以文社・2004年)、『ルジャンドルとの対話』(みすず書房・2010年)、『西洋をエンジン・テストする』(以文社・2012年)、『ニンファ・モデルナ』(平凡社・2013年)など。 

【目次】
序 政治を幻惑する経済
第一章 経済と悪という問題

1.悪という問題
2.経済の暴力
3.経済はわたしたちをわたしたち自身の暴力から護る
4.経済と聖なるもの
5.経済の自己超越とパニック
6.経済に汚染される倫理
第二章 自己超越
1.価格の自己超越
2.自己超越としての未来
3.金融パニック下の公的発話
4.破局期におけるコミュニケーション
5.言葉を介さぬじこ超越
6.拷問のふたつの形
7.政治の自己超越
第三章 終わりの経済学と経済の終わり
1.わたしたちに残された時間
2.経済と死
3.統計的な死をめぐる経済学と反実的な死
4.待機 自己の死と金融バブルの崩壊
5.アポカリプスの経済学
第四章 経済理性批判
1.カルヴァン主義的選択の不合理と資本主義のダイナミクス
2.自己の予定を選ぶこと
3.自己背信の信とカルヴァン主義的な選択
4.個人主義、この嘘
結び 運命論を脱して
補遺 時間、パラドクス
 
 


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