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   2014年10月10日発売

新装版 初期ギリシア哲学

ジョン・バーネット 著
西川 亮 訳

A5判 上製カバー装  576頁
定価:本体7,000円+税
ISBN 978-4-7531-0321-8 C0030
    ― ギリシア哲学の初発の問いを若々しい学識で受け止めた書 ―
本書はソクラテス以前のギリシア哲学草創の哲学者たちの研究書です。伝承記録を駆使して各哲学者の年代を決定し、断片の訳出と解釈によって、各哲学者の思想の本質と背景を文献学的に論考した、前ソクラテス期の哲学研究における不朽の名著の完訳です。

※新装版の刊行に当り、神崎繁「ギリシア哲学の旅立ちへの初々しい道案内」を付す。

【著者紹介】
ジョン・バーネット (John Burnet) 

【訳者紹介】
西川 亮 (にしかわ あきら)
1932年広島市生まれ。1961年、広島大学大学院文学研究科博士課程修了(西洋哲学専攻)。1978年〜1996年、広島大学文学部に勤務し、1996年、広島市立大学国際学部教授。同年没。広島大学名誉教授。文学博士。
著書:『デモクリトス研究』理想社、1971年。
    『古代ギリシアの原子論』渓水社、1995年など。 

【目次】
序論
 1 初期ギリシア哲学の宇宙論的性格
 2 伝統的世界観
 3 ホメロス
 4 ヘシオドス
 5 宇宙生成論
 6 ギリシア人の宇宙論の一般的性格
 7 プュシス
 8 運動と静止
 9 イオニアの学問の非宗教的性格
 10 哲学のいわゆる東方起源
 11 エジプト人の数学
 12 バビュロニア人の天文学
 13 初期ギリシア宇宙論の学問的性格
 14 哲学の学派

出典
 1 哲学者
 2 学説誌家
 (1) 純学説誌家
 (2) 伝記的学説誌家
 (3) 伝記誌家
 (4) 年代誌家

第1章  ミレトス学派
 1 ミレトスとリュディア
(1) タレス
 2 素性
 3 タレスによる蝕の予言
 4 タレスの年代
 5 エジプトにおけるタレス
 6 タレスと幾何学
 7 政治化としてのタレス
 8 伝説の不確実な性格
 9 タレスの宇宙論
 10 水
 11 神についての説
(2) アナクシマンドロス
 12 生涯
 13 テオプラストスと、究極的基体についてのアナクシマンドロス説
 14 究極的基体は諸「元素」のひとつではない
 15 学説に対するアリストテレスの評価
 16 究極的基体は無限である
 17 無数の宇宙
 18 「永遠の運動」とディネー
 19 天体の起源
 20 大地と海
 21 諸天体
 22 動物
(3) アナクシメネス
 23 生涯
 24 著作
 25 究極的基体の説
 26 希薄と濃縮
 27 空気
 28 宇宙が呼吸する
 29 宇宙の諸部分
 30 無数の宇宙
 31 アナクシメネスの影響

第2章  学問と宗教
 32 イオニアと西方
 33 デロスの信仰
 34 オルペウス教
 35 生活手段としての哲学
 36 宗教と哲学との関係
(1) サモスのピュタゴラス
 37 伝承の性格
 38 ピュタゴラスの生涯
 39 教団
 40 教団の没落
 41 ピュタゴラスの教説についての証拠不足
 42 転生
 43 禁欲
 44 アクウスマタ
 45 学者ピュタゴラス
 46 算術
 47 図形
 48 三角形数、正方形数、長方形数
 49 幾何学と調和
 50 不通約性
 51 比例と調和
 52 事物は数である
 53 宇宙論
 54 諸天体
(2) コロプォンのクセノプァネス
 55 生涯
 56 詩
 57 断片
 58 諸天体
 59 大地と水
 60 有限か無限か
 61 神と宇宙
 62 一神教あるいは多神教

第3章  エプェソスのヘラクレイトス
 63 ヘラクレイトスの生涯
 64 著作
 65 断片
 66 学説誌的伝承
 67 ヘラクレイトスの発見
 68 一と多
 69 火
 70 流出
 71 上り道と下り道
 72 定量の償い
 73 人間
 74 眠りと目覚め
 75 生と死
 76 日と年
 77 大年
 78 ヘラクレイトスは全体的大火を説いたのか
 79 戦いと「調和」
 80 対立者の相互関係
 81 賢者
 82 神についての説
 83 ヘラクレイトスの倫理

第4章  エレアのパルメニデス
 84 生涯
 85 詩
 86 「在るもの」
 87 パルメニデスの方法
 88 成果
 89 唯物論の父パルメニデス
 90 「死すべきもの」の臆見
 91 二元的宇宙論
 92 諸天体
 93 ステプァナイ
 94 女神
 95 生理学
 96 クロトンのアルクマイオン

第5章  アクラガスのエペドクレス
 97 多元論
 98 エペドクレスの年代
 99 政治家としてのエペドクレス
 100 宗教の指導者としてのエペドクレス
 101 修辞学と医学
 102 先駆者との繋がり
 103 エペドクレスの死
 104 著作
 105 残存している著作
 106 エペドクレスとパルメニデス
 107 「四つの根」
 108 「争い」と「愛」
 109 混合と分離
 110 四時期
 111 私たちの宇宙、「争い」の業
 112 「争い」による宇宙形成
 113 太陽、月、星、大地
 114 有機的な結びつき
 115 植物
 116 動物の進化
 117 生理学
 118 感覚
 119 神学と信仰

第6章  クラゾメナイのアナクサゴラス
 120 年代
 121 青年時代
 122 イオニア学派との関係
 123 アテナイにおけるアナクサゴラス
 124 裁判
 125 著作
 126 断片
 127 アナクサゴラスとその先駆者
 128 「すべてのなかにあるすべて」
 129 諸部分
 130 種子
 131 「すべてのものは、いっしょである」
 132 ヌウス
 133 宇宙形成
 134 無数の宇宙
 135 宇宙論
 136 生物学
 137 感覚

第7章  ピュタゴラスの徒
 138 ピュタゴラス学派
 139 プィロラオス
 140 プラトンとピュタゴラス学派
 141 「プィロラオスの断片」
 142 問題
 143 アリストテレスと数
 144 数の元素
 145 空間的な数
 146 大きさとしての数
 147 数と元素
 148 十二面体
 149 魂、「調和」
 150 中心火
 151・152 「対地」
 153 数に似たもの

第8章  若いエレア学派
 154 先駆者との関係
(1) エレアのゼノン
 155 生涯
 156 著作
 157 弁証術
 158 ゼノンとピュタゴラス思想
 159 単位とはなにか
 160 断片
 161 単位
 162 場所
 163 運動
(2) サモスのメリッソス
 164 生涯
 165 断片
 166 存在についての説
 167 空間的に無限な存在
 168 イオニア人への反論
 169 ピュタゴラスの徒への反論
 170 アナクサゴラスへの反論

第9章  ミレトスのレウキッポス
 171 レウキッポスとデモクリトス
 172 原子論についてのテオプラストス
 173 レウキッポスとエレア学派
 174 原子
 175 空虚
 176 宇宙論
 177 イオニアの宇宙論との関係
 178 永遠の運動
 179 原子の重さ
 180 渦運動
 181 大地と諸天体
 182 感覚
 183 レウキッポスの重要性

第10章  折衷主義と復古
 184 「学問の破綻」
(1) サモスのヒッポン
 185 湿気
(2) アポロニアのディオゲネス
 186 年代
 187 著作
 188 断片
 189 宇宙論
 190 動物と植物
(3) アテナイのアルケラオス
 191 アナクサゴラスの徒
 192 宇宙論
 193 結論

付録 プュシスの意味について
訳者あとがき

ギリシア哲学の旅立ちへの初々しい道案内・・・神崎繁
 1 幾重にも「若々しい書」
 2 『初期ギリシア哲学』の研究史上の位置づけ
 3 「初期ギリシア思想」への新たな視視角
 4 二一世紀の現在、改めてこの書を読むために

索引 
 

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