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   2015年04月23日発売

カントの批判哲学と自我論
The Critical Philosophy of Immanuel Kant
and His Theory of the Ego


鈴木 文孝 著

A5判 上製カバー装  232頁
定価:本体3,200円+税
ISBN 978-4-7531-0323-2 C3010
本書、カントの純粋理性の誤謬推理について長年研究してきた著者による研究成果の要点をまとめたものです。近代哲学の自我論の基礎を築いたデカルトの形而上学的自我論からカントの批判哲学の自我論へ、つまり「精神」の概念から「超越論的主観」の概念へのパラダイム・チェンジの意義とその歴史的背景を解明した研究です。本書と全く同じ文章の英文を同時に掲載して1書にしたものです。

【著者紹介】

鈴木 文孝(すずき ふみたか)

1940年、静岡県に生まれる。
1963年、東京教育大学文学部卒業。

1965年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。
1970年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程を学科課程修了にて満期退学。        その間、昭和43年度、昭和44年度日本学術振興会奨励研究員。
2004年、愛知教育大学教授。教育学部を定年により退職。現在、愛知教育大学名誉      教授、文学博士(筑波大学)。

著書

『カント研究――批判哲学の倫理的構図』(以文社、1985年)

『カント批判――場の倫理学への道』(以文社、1987年)

『倫理学の探究』(以文社、1988年)

『共同態の倫理学――カント哲学及び日本思想の研究』(以文社、1989年)

『近世武士道論』(以文社、1991年)

『若き荷風の文学と思想』(以文社、1995年)

『カントとともに――カント研究の総仕上げ』(以文社、2009年)

『永井荷風の批判的審美主義――特に艶情小説を巡って』(以文社、2010年)

『諦めの哲学』(以文社、2011年)

『西洋近代哲学とその形成』(以文社、2013年)

翻訳

マックス・シェーラー『超越論的方法と心理学的方法――哲学的方法論の根本的論究』(『シェーラー著作集』14所収、白水社、1976年) 

【目次】

謝辞

凡例
  〔第1部〕 カントの批判哲学と自我論


 第1章 デカルトのコーギトー命題と彼の自我論の特性

序論
第1節   「我思惟す。ゆえに我あり」という命題の二重の側面
第2節   公理命題としての「我思惟す。ゆえに我あり」
第3節   「我思惟す。ゆえに我あり」という命題の定式化における論拠の差異
第4節   デカルトのアリストテレス自然学の批判とその方法論的意義

結論

 第2章 カントの合理的心理学批判と彼の超越論的自我論

序論
第1節   「(蓋然的に解された)「我思惟す」という命題」という語句
第2節   超越論的人格性の概念
第3節   心理学的理念の特異性
第4節   単純性の誤謬推理の特異性
第5節   「内属の主観」としての超越論的主観
第6節   諸実体のゲマインシャフトに関するカントの理論

結論

 第3章 カントの合理的心理学批判と彼の自我論の存在論的側面

序論
第1節   コーギトー命題の存在命題的側面についてのカントの言及
第2節   「「我在り」という個別的表象」という語句
第3節   「我考う」と内的知覚
第4節   自我存在を包含する命題としての「我考う」
第5節   『純粋理性批判』第二版B 422-423ページの脚注の解釈

結論

 第4章 カントの自我論とその歴史的背景

序論
第1節   認識論におけるコペルニクス的転回
第2節   デカルトの自我論からカントの自我論へのパラダイムシフト
第3節   合理的心理学の批判における、表象の明瞭さについてのカントの言及
第4節   表象の明瞭さについてのカントの言及に関しての注釈の補足
第5節   カントの合理的心理学の批判の手順へのデカルトの影響

結論

参考文献

追記
  〔第2部〕 The Critical Philosophy of Immanuel Kant and His Theory of         the Ego

Acknowledgements

Preface

Introductory Notes

  Chapter1 The Cogito Proposition of Descartes and Characteristics of His Ego Theory

Introduction

Section1 The twofold aspect of the proposition ‘I think, therefore I am’

Section2 ‘I think, therefore I am’as an axiomatic proposition
Section3 Differences in the reasoning behind the formulation the proposition ‘I          think, therefore I am’
Section4 Descartes’criticism of Aristotelian physics and its methodological              significance
Conclusion
Notes
  Chapter2 Kant’s Criticism of Rational Psychology and His Theory of the Transcendental Ego
Introduction
Section1 The phrase ‘the proposition, I think, (taken problematically)’
Section2 The concept of transcendental personality
Section3 The peculiarity of the psychological idea
Section4 The peculiarity of the paralogism of simplicity
Section5 The transcendental subject as the subject of inherence
Section6 Kant’s theory of the community of substances
Conclusion
Notes
  Chapter3 Kant’s Criticism of Rational Psychology and the Ontological Aspect of His Ego Theory
Introduction
Section1 Kant’s references to the existential aspect of the Cogito
Section2 The phrase ‘the singular representation, I am’
Section3 ‘I think’and inner perception
Section4 The ‘I think’as a proposition which includes an existence
Section5 Interpretation of the footnote on pages B422-423
Conclusion
Notes
  Chapter4 Kant’s Ego Theory and Its Historical Background
Introduction
Section1 The Copernican revolution in epistemology
Section2 Paradigm shift in philosophy from Descartes’ego theory to Kant’s ego         theory
Section3 Kant’s reference to the clarity of representations in his criticism of          rational psychology

Section4 Further Comments on Kant’s reference the clarity of representationsSection5 Descartes’influence on Kant’s procedure of his criticism of rational           psychology

Conclusion

Notes

  〔付論〕素粒子の超伝導モデルについての哲学的考察


第1章   対称性の自発的破れとエネルギー・ギャップの生成
第2章   カイラル対称性の自発的破れと素粒子物理

結び

 
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