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 2015年10月22日発売

カタストロフからの哲学
ジャン=ピエール・デュピュイをめぐって

渡名喜 庸哲 編著
森元 庸介 編著

四六判 上製カバー装  200頁
定価:本体2,200円+税
ISBN 978-4-7531-0327-0 C0010

現代文明は、3・11の震災による福島原子力発電所の崩壊や、リーマン・ショックのバブル経済の崩壊に現われたように未聞の人的危機に当面するばかりでなく、本年9月の鬼怒川の氾濫に典型的に示されるように、地球的規模の異常気象など自然破壊による危機にも覆われております。

 本書は、この文明の危機は、われわれ人類がどのようにその危機に向き合えばいいかという、いわば〈人類が普通に生きるうえで、どのような知恵がありうるのか〉という問いに正面から、知的かつ科学的な対応を願うジャン=ピエール・デュピュイの「賢明なるカタストロフ」への案内です。現代文明の破綻の認識を前に、知と行為のループをいかに作り直すか。われわれの未来をどう確保するのかを真摯かつ身近に問う処方箋を示します。

☆ 書評 ☆ 「週刊読書人」2016年01月22日(金) 塚原史氏 評
☆ 記事 ☆
〔出版ニュース〕2015年12月中旬号 Book Guide
☆ ブログ記事 ☆ 〔ウラゲツ☆ブログ〕2015年10月

【編者紹介】

渡名喜 庸哲(となき ようてつ)

1980年、福島県生まれ。パリ第7大学博士課程修了。現在、慶應義塾大学商学部専任講師。
著書:エマニュエル・レヴィナス『レヴィナス著作集1:捕囚手帳ほか未完著作』(共
    訳)、法政大学出版局、2014年。

合田正人ほか『顔とその彼方:「全体性と無限」のプリズム』(共著)、知泉書
    館、2014年。

訳書:ジャン=リュック・ナンシー『フクシマの後で:破局、技術、民主主義』以文社、

2012年など多数


【編者紹介】

森元庸介(もりもと ようすけ)

1976年、大阪府生れ。パリ西大学博士(人文学)。現在、東京大学准教授。

訳書:ジャン=ピエール・デュピュイ『経済の未来』以文社、2013年。

ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『ニンファ・モデルナ』平凡社、2013年。

ジャン=ピエール・デュピュイ『聖なるものの刻印』(共訳)以文社、2014年など多
    数。


【目次】

序 〈破局〉に向き合う思想 西谷修

    ―― J=P・デュピュイ『聖なるものの刻印』から

 思想の翻訳について

 ジャン=ピエール・デュピュイの仕事

 多領域を横断する「生態学的」思考

 『聖なるものの刻印』

 哲学をはみ出る(チョー哲学?)

 「信じない」の構造を問う

 「破局論」あるいは「不幸の予言」

 社会はいかにして可能なのか?

 「善」は「悪」から生まれる

 「含みつつ抑える」

 キリスト教と自由主義経済

 アンダースと「ノアの寓話」

 アメリカ先住民の時間

 生を肯定する思考

 未来を留保する自己限定

 

一 J=P・デュピュイとカタストロフ論的転回 渡名喜庸哲

 はじめに

 一 「さまざまなカタストロフの時代」

     「カタストロフ」という語について

      カタストロフの「現象学」に向けて

 二 リスク論からカタストロフ論へ

     リスク概念の由来

     リスク、不確実性、カタストロフ

     二つの理論的な土台

     カタストロフの時間性

 三 運命論的カタストロフ論から賢明なカタストロフ論へ

     歴史の時間と投企の時間

     必然と偶然が混じりあう場所

     われわれの突沸を避けるには

 

二 デュピュイの科学哲学と破局論 中村大介

    ―― システム論から出発して

 序論

 一 デュピュイとシステム論

 二 破局論の時間性

 三 破局論――〈事情に疎い者〉の形而上学

 結論

補遺――デュピュイ(及び自己組織化)とエピステモロジーの関係についてのノート

 

三 救済の反エコニミー 森元庸介

 

あとがき

ジャン=ピエール・デュピュイの著作一覧

 

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