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 2016年04月25日発売

増補 G8サミット体制とはなにか

栗原 康 著

四六判 並製カバー装  184頁
定価:本体2,200円+税
ISBN 978-4-7531-0331-7 C0010

             【補遺】負債経済の台頭 を追加!

本書は「サミットとはなにか」を解説する入門書です。その母体であるIMF(国際通貨基金:第2次世界大戦直後の1944年に設立された国際通貨制度)の体制を引き継いで形成されたいわば世界秩序を具体的に説明して、その体制が世界の貧困、差別、戦争などの多様な社会問題を引き起こしている現状を分かり易く説明します。したがって、本書はサミット体制の入門書であるばかりでなく、サミット体制のもとで蔓延してきたグローバルな社会問題の入門書です。


【本書のねらい】 

本書は著者の処女作である。2008年、洞爺湖で開催されたサミットに合わせて「サミットとはなにか」という読者にまずこの時事的なテーマを解説することを目指して、反グローバリズム運動を背景に出版された。

今般、本年5月に伊勢サミットとして開催される直前に、若干の補遺「負債経済の台頭」を追加して増補版を作成する。その狙いは、本書はサミットという国際的な体制(=サミット体制)の成立のみならず、その国際的な体制がいかにわれわれの日常生活の隅々まで具体的な影響を及ぼしているかをリアルに経験することである。ともすれば遠い存在として語られてきた国際的な関係性とわれわれの具体的な日常生活との連動の具体例を平易に、かつ実感的に叙述された優れた国際関係論、または国際関係の入門として読者に提供したい。

☆ ブログ記事 ☆ 〔ウラゲツ☆ブログ〕2016年04月

【著者紹介】

栗原 康 (くりはら やすし)

1979年埼玉県生まれ。早稲田大学政治学研究科・博士後期課程満期退学。

現在、東北芸術工科大学非常勤講師。専門はアナキズム研究。

著書:『大杉栄伝―永遠のアナキズム』(夜行社、2013年)第5回「いける本大賞」受賞

    『学生に賃金を』(新評論、2015年)

    『はたらかないで、たらふく食べたい―「生の負債」からの解放宣言』

      (タバブックス、2015年)

    『現代暴力論―「あばれる力」を取り戻す』(角川新書、2015年)

  『村に火をつけ、白痴になれ―伊藤野枝伝』(岩波書店、2016年)


【目次】

はじめに

 洞爺湖サミットをきっかけに/ハイリゲンダム・サミット/ジェノヴァ、反サミット運動


第一章 世界政府 サミット

 サミットとは?/サミットで開かれる会合/非民主制/新自由主義

農業、公共サービス/世界の貧困/労働の柔軟化/気候変動/戦争、テロ

 人種主義、移民政策/抗議運動

コラム「世界の暴動@」チアパスの民衆蜂起


第二章 サミット体制の成立

 世界秩序の転換/サミット前史/新植民地主義/サミットの誕生/多国籍企業の展開

 第三世界の転換点/1970年代、南からの挑戦/北の反動

コラム「世界の暴動A」中国 反日デモ


第三章 第三世界の新自由主義

 新自由主義の先駆け チリ/第三世界の債務/債務危機(ボルガー・ショック)

 サミット体制の強化(IMF、世界銀行、サミット)/ 構造調整政策(ショック療法)

 構造調整政策(構造改革)/ソマリアの飢餓/金融の自由化

アジア金融危機(タイのバーツ暴落)/韓国 IMFの介入/サミットの対応

債務の削減

コラム「世界の暴動B」フランス暴動


第四章 G8諸国の新自由主義

 イギリス IMFの介入/サッチャリズム/国営企業の民営化/労働組合への攻撃

 金持ち大減税/防衛費の増加/日本の新自由主義/輸入農産物の自由化

公共部門の民営化/規制緩和/労働の柔軟化/先進諸国とG8サミット

コラム「世界の暴動C」韓国人は怒っている


おわりに

サミット体制をもっとよく知るための文献案内

あとがき

補遺 負債経済の台頭

 
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