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 2016年11月22日発売

負債論
貨幣と暴力の5000年

デヴィッド・グレーバー 著
酒井隆史 監訳
高祖岩三郎・佐々木夏子 訳

A5判 上製カバー装  848頁
定価:本体6,000円+税
ISBN 978-4-7531-0334-8 C0036
             『負債論』は21世紀の『資本論』か?

刊行とともに重厚な人文書としては異例の旋風を巻き起こした世界的ベストセラーがついに登場。現代人の首をしめあげる負債の秘密を。古今東西にわたる人文知の総結集を通して貨幣と暴力の5000年史の壮大な展望のもとに解き明かす。「経済」の意味を解体しつつ、資本主義と文明総体の危機を測定し、いまだ書かれざる未来の諸可能性に賭ける、21世紀の幕開けをしるす革命的書物。

人類にとって貨幣は、交換という利便性の反面、バブルなどの破局に向かう幻想の源泉でもある。人類史的な視座から、このような貨幣の本質からリーマン・ショックやギリシア・デフォルト問題などの国際的金融的危機を解明する壮大な構想を展開する。産業資本が衰退し、金融資本が質的、かつ量的に拡大する今日、現代資本主義を理解する上で必読の文献である。

【欧米の批評】
●トマ・ピケティ(経済学者)
『負債論』、愛しています(I Love Debt)。
●レベッカ・ソルニット(『災害ユートピア』著者)
グレーバーは、すばらしく深遠なまでに独創的な思想家である。
●『フィナンシャル・タイムズ』紙
新鮮・魅力的・挑発的、そしてとんでもないタイミングのよさ。
●『ニューヨーク・タイムズ』紙
われわれの経済の荒廃、モラルの荒廃の状態についての長大なフィールド報告。人類学の最良の伝統のなかで、債務上限、サブプライムモーゲージ、クレジット・デフォルト・スワップを、あたかも自己破壊的部族のエキゾチックな慣行のように扱っている。

☆ ブログ記事 ☆ 〔ウラゲツ☆ブログ〕2016年11月
☆ 書評 ☆ 「アゴラ・ネット」2016年11月25日(金) 池田信夫氏 評
☆ 書評 ☆ 「文藝」2017年春号 片岡大右氏 評
☆ 書標 ☆ 「書標」2017年01月号 ジュンク堂書店
☆ 書評 ☆ 「Journalism no.321」2017年02月号 福嶋聡氏 評
☆ 書評 ☆ 「週刊ダイヤモンド」2017年01月28日日号 鈴木寛之氏 評
【著者紹介】
デヴィッド・グレーバー(David Graeber)
1961年、ニューヨーク生まれ。文化人類学者・アクティヴィスト。ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス大学人類学教授。
訳書:『アナーキスト人類学のための断章』(以文社、2006年)
    『資本主義後の世界のために』(以文社、2009年)
著書:Lost People:Magic and the Legacy of Slavery in Madagascar,Indiana           University Press.Toward an Anthropological Theory of Value:The False Coin of     Our Own Dreams (Palgrave,2001).

Direct Action:An Ethnography (AK Press,2007).

The Utopia of Rules On Technology,Stupidity,and the Secret Joys of Bureaucracy (Melville House,2015).

    On Kings (HAU,2016)など多数。

【訳者紹介】
●酒井 隆史(サカイ タカシ)監訳

大阪府立大学教員。専攻は社会思想史、都市形成史。

著書:『自由論』(青土社、2011年)

 『暴力の哲学』(河出文庫、2016年)

 『通天閣―新・日本資本主義発達史』(青土社、2011年)など多数。

訳書:スラヴォイ・ジジェク『否定的なもののもとへの滞留』ちくま学芸文庫   (共訳)

    マイケル・ハート、アントニオ・ネグリ『〈帝国〉』以文社(共訳)

    マイク・ディヴィス『スラムの惑星』明石書店(監訳)など多数。
●高祖 岩三郎(コウソ イワサブロウ)

翻訳家・批評家・Autonomedia編集委員。1980年渡米、ニューヨーク在住。国家工作にかかわると同時に翻訳・執筆活動に従事。

訳書:Kojin Karatani,Transcritique(MIT Press)

       Arata Isozaki,Japan-ness Architicture(MIT Press)

       David Graeber 『アナーキスト人類学のための断章』(以文社、2006年)

       David Graeber 『資本主義後の世界のために』(以文社、2009年)など 多数。

著書:『ニューヨーク列伝』(青土社、2006年)

 『新しいアナキズムの系譜学』(河出書房新社、2009年)

     『死にゆく都市、回帰する巷』(以文社、2010年)など多数。
●佐々木 夏子(ササキ ナツコ)
1976年生まれ。新潟県佐渡市出身。立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻博士課程前期課程修了。2007年よりフランス在住。現地で翻訳業に従事。

【目次】

目次

凡例
第一章   モラルの混乱の経験をめぐって
第二章   物々交換の神話
第三章   原初的負債

貨幣の国家理論と貨幣の信用理論

神話を求めて
第四章   残酷さと贖い
第五章   経済的諸関係のモラル的基盤についての小論

 コミュニズム

 交換(エクスチェンジ)

 ヒエラルキー

 様相間の移動
第六章   性と死のゲーム

 不適切な代替物としての貨幣

 血債(レレ族)

 人肉負債(ティヴ族)

 奴隷売買

 暴力についての考察
第七章   名誉と不名誉 あるいは、現代文明の基盤について

 名誉とは過剰な尊厳[剰余尊厳]である

 名誉代価(中世初期のアイルランド)

 メソポタミア(家父長制の起源)

 古代ギリシア(名誉と負債)

 古代ローマ(所有と自由)

 いくつかの結論
第八章   「信用」対「地金」―そして歴史のサイクル

 メソポタミア(前三五〇〇―前八〇〇年)

 エジプト(前二六五〇―前七一六年)

 中国(前二二二〇―前七七一年)
第九章   枢軸時代(前八〇〇―後六〇〇年)

 地中海世界

 インド

 中国

 唯物論1 利潤の追求

 唯物論2 実体

第一〇章 中世(六〇〇― 一四五〇年)

 中世インド(ヒエラルキーへの飛躍)

 中国:仏教(無限負債の経済)

 近西:イスラーム(信用としての資本)

 極西:キリスト教世界(商業、金貸し、戦争)

 では、中世とは何だったのか?

第一一章 大資本主義帝国の時代(一四五〇から一九七一年)

 第一部:貪欲、恐怖(テロル)、憤慨、負債

 第二部:信用の世界と利子の世界

 第三部:非人格的信用貨幣

 第四部:それで、結局、資本主義とはなんなのか?

 第五部:黙示録

第一二章 いまだ定まらぬなにごとかのはじまり(一九七一年から今日まで)

 結論:おそらく世界こそが、あなたから生を借りている[あなたに生を負っている]

あとがき:二〇一四年

 世界を共に想像し直すために―訳者あとがきにかえて

 原注

 参考文献