在庫はあります。 
ご購入はこちらから 

Honya Club.com
   2017年02月01日発売

キャリバンと魔女
資本主義に抗する女性の身体

シルヴィア・フェデリーチ 著
小田原琳・後藤あゆみ 訳

四六判 上製カバー装  528頁
定価:本体4,600円+税
ISBN 978-4-7531-0337-9 C0010
 ☆☆☆ 刊行記念 特別冊子 ☆☆☆

                 「ジェンダーとは階級である」
             資本主義の起源は魔女狩りだった!?


16、17世紀の欧米を席巻した魔女狩りによって迫害・処刑された女性たちとその身体こそ、〈資本主義〉が恐れ、強制的に統治しなければならなかった存在であり、シェイクスピアの戯曲『嵐(テンペスト)』に登場するキャリバンこそ、資本主義が生んだ植民地支配への象徴的な抵抗者だった……。

「家事労働に賃金を!」のスローガンを掲げ、フェミニズム運動の中心的活動家のひとりであるシルヴィア・フェデリーチは膨大な歴史資料・民族誌の読解を通じて、マルクスの本源的蓄積、フーコーの身体論を批判的に検討。彼らが描ききれなかった魔女狩りから植民地支配、今日のグローバルな規模で実施されるIMF・世界銀行の構造調整プログラムによる搾取を、資本主義による女性への暴力と支配の歴史として、フェミニストの視点から書き換える意欲作。 

☆ 記事 ☆ 〔出版ニュース〕2017年04月上旬号 Book Guide
☆ 書評 ☆ 「ホンシェルジュ」2017年03月31日(金)
☆ ブログ記事 ☆ 〔ウラゲツ☆ブログ〕2017年02月05日(日)
☆ 書評 ☆ 「図書新聞」2017年04月22日(土) 入江公康氏 評

☆ 書評 ☆ 「週刊読書人」2017年04月28日(金) 山森亮氏 評
☆ 書評 ☆ 「女たちの21世紀」No.90 2017年06月号 佐藤静氏 評
☆ 記事 ☆ 「POSSE」vol.36 2017年09月号 ブックレビュー

【著者紹介】
 シルヴィア・フェデリーチ(Silvia Federici)

1942年イタリア生まれ。1967年よりアメリカに渡り、ニューヨークを拠点にフェミニストとして研究・活動を行う。フェミニズムや教育に関わる運動、死刑廃止運動、反核運動、グローバル・ジャスティス運動等にたずさわり、近年ではスピーチや講演活動を通じて、オキュパイ・ウォールストリート運動を支援。アメリカだけでなくヨーロッパ、アフリカ、ラテンアメリカなどの多くの地域を訪れ、知的交流を重ね、ナイジェリアのポートハーコート大学でも教鞭をとる。現在はニューヨークのホフストラ大学の国際関係学・政治哲学の名誉教授である。
主著:Revolution at Point Zero:Housework,Reproduction,and Feminist Struggle,PM      Press,2012.
共著:レオポルディーナ・フォルトゥナーティ共著Il Grande Calibano.Storia delcorpo      sociale ribelle nella prima fase del capitale,Franco Angeli,1984.

編著:Enduring Western civilization:the construction of the concept of Western        civilization and its“others,”1995.など多数。

【訳者紹介】
●小田原 琳(おだわら りん)
1972年生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科修了。学術博士。現在、東京外国語大学総合国際学研究院講師。イタリア近現代史、ジェンダー・スタディーズ。共著:『イタリア国民国家の形成』(日本経済評論社、2010年)「「平和の犯罪」としての
    戦時・植民地主義ジェンダー暴力」(『ジェンダー史学』
    第12号、2016年)など。
●後藤 あゆみ(ごとう あゆみ)
大阪府立大学大学院博士課程単位取得。
翻訳:マイク・ディヴィス「革命はこれからだ」「ゾンビ」(『現代思想』2017年)など。

 【目次】

序章

第1章 世界中に待ち望まれた衝撃 ― 中世ヨーロッパ社会運動と政治危機

はじめに

階級関係としての農例奴制

共有地(コモンズ)をめぐる闘争

解放と社会的分断

千年王国運動と異端運動

セクシュアリティの政治化

女性と異端信仰

都市の闘争

ペストと労働の危機(レイバー・クライシス)

性政治、国家(セクシュアル・ポリティクス)の出現、そして反革命

第2章 労働の蓄積と女性の価値の切り下げ

―「資本主義への移行」における「差異」の構築

はじめに

ヨーロッパにおける資本主義的蓄積と労働の蓄積

ヨーロッパにおける土地の私有化、欠乏の生産、再生産と生産の分離

価格革命とヨーロッパの労働者階級の窮乏

労働力の再生産への国家の介入 ― 貧民救済と労働者階級の犯罪化

女性労働の価値の切り下げ

女性 ― 新たなコモンズ、失われた土地の代用品

賃金の家父長制

女性の調教、女らしさと男らしさの再定義 ― ヨーロッパにおける未開人と
 しての女

植民地化、グローバリゼーション、女性

〈植民地における人種・階級〉から〈植民地における性・人種・階級〉へ

資本主義と性別分業

第3章 偉大なるキャリバン ― 反抗する身体との闘い

第4章 ヨーロッパの魔女狩り

はじめに

魔女あぶりの時代と国家主導

悪魔信仰と生産様式における変化

魔女狩りと階級的反抗

魔女狩り、女狩り、労働の蓄積

魔女狩りと男性優位 ― 女性の調教

魔女狩りとセクシュアリティの資本主義的合理化

魔女狩りと新世界

魔女、治療者、そして近代科学の誕生

第5章 植民地化とキリスト教化 ― 新世界のキャリバンと魔女

はじめに

人食い(カニバル)の誕生

搾取、抵抗、悪魔

アメリカ大陸の女性と魔女

ヨーロッパの魔女と「インディオ」

魔女狩りとグローバリゼーション

訳者解題

原注

参考文献
 HOMEへ戻る