伴侶種宣言──犬と人の「重要な他者性」
ダナ・ハラウェイ(永野 文香)
装幀:桂川潤
2013年11月22日発売
四六判 上製カバー装 184頁
定価:本体2,400円+税
ISBN 978-4-7531-0317-1
関係性という物語
種族も性も、生命/非生命も越えて寄り添う伴侶種たちの新しい理論とは。現代思想・科学論・フェミニズムの第一人者が到達した究極の他者論。ペットでも家族でもない犬との新しい関係を出発点に最先端を凝縮したマニフェスト。
目次
創発する自然―文化
抱握
伴侶たち
種
進化の物語
愛の物語
トレーニングの物語
ポジティブな絆
荒々しい美しさ
アジリティー修業
ゲームの物語
犬種の物語
グレート・ピレニーズ
オーストラリアン・シェパード
自分だけのカテゴリー
*
解説:愛に、かまける(波戸岡景太)
著者
ダナ・ハラウェイ(Donna Haraway)
1944年生まれ。コロラド州デンヴァー出身。1972年、イェール大学にて生物学の博士号を取得。ハワイ大学、ジョンズ・ホプキンス大学で教鞭をとり、1980年、カリフォルニア大学サンタクルーズ校人文科学部意識史課程教授に就任。文理融合型のフェミニズム理論を推進する。現在、同大学特別名誉教授。主な著書に『猿と女とサイボーグ』、『犬と人が出会うとき』(以上、青土社)、インタヴュー集『サイボーグ・ダイアローグズ』(水声社)、共著に『サイボーグ・フェミニズム』(水声社)がある。
著者
永野 文香(ながの ふみか)
1976年生まれ。慶應義塾大学大学院後期博士課程修了。博士(文学)。2005-06年米国ラトガース大学ニューアーク校客員研究員。2008-12年、日本学術振興会特別研究員。現在イタリア在住。共著に、Kurt Vonnegut (Bloom’s Modern Critical Views, Facts on File, 2008)、『現代作家ガイド カート・ヴォネガット』(彩流社)。
解説者
波戸岡 景太(はとおか けいた)
1977年生まれ。慶應義塾大学大学院後期博士課程修了。博士(文学)。現在、明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系准教授。主な著書に、『動物とは「誰」か? 文学・詩学・社会学との対話』、『ピンチョンの動物園』、『コンテンツ批評に未来はあるか』(以上、水声社)、『ラノベのなかの現代日本』(講談社現代新書)。