リス子のSF、ときどき介護日記

装幀:倉茂透
2010年11月21日発売
四六判 上製カバー装 216頁
定価:本体2,200円+税
ISBN 978-4-7531-0283-9​

リス子のSF、ときどき介護日記

小谷真理

母が交通事故、父が亡くなり、姑が脳出血、舅も……苛酷な介護ライフに突入したSF大好きダメ嫁が、世界から集結したSF作家&ファンを迎え撃ち、日本の片田舎から世界の涯てまで学会・イベントをハシゴし、家をみっつ大リフォームし、あちこちに原稿を書きまくり、いろんなメシをつくりたべ、ついに「姑殿」を看取るまで。


目次

【日記見出しより】
NO! 卒中? / 悔悟の日々 / 病院ナウ / 萌えて腐って泣きました / チケット狂想曲 / ハイテク風呂 / プール日和 / 避暑地でアイスノン! / 宝塚ツァー、無事完了 / りすどん、リスボンへ種子島のルーツ / 老婆の休日 / ベニス経由パリ行き / リフォーム、始まる / 慰霊祭と、エヴァと / ハロウィン・ゴスコス・パーティ / 98才のバロネス / 黒薔薇姉妹ゴス対談 / 湯河原満喫 / ゾンビなシンポ・西方より姫来る。/ 人体実験・過発酵編 / オタクの休日 / 雪と締切 / ヴィンテージ・バービー展 / 骨を拾う / 同人詩集に出刃庖丁 / アトランタなう / シカゴなう / デトロイトなう / カスピアン王子の角笛 / 大元帥逝去 / イカした料理 / 女性と戦争シンポ / ジュリアンナさん / 鳥取出張からもどったよん / 熟眠枕ちゃん / 階段途中の小さな秘密 / 肉祭りとサル / 和宮様御留書架 / 今橋でのんでます / 科学魔界50号記念パーティ / 袖珍本 / 仙台理系萌えの旅 / 晩秋の昼半日村より / コスプレ授業とか / 仙台旅行 / 片付けられない遺伝子 / 黒のホワイトデー / ときわ荘の神さま / 雨のボストン / ノーザンプトンは女性天国 / ケンブリッジで、スタトレ初日 / 怪しいアメリカ / もう台北 / もうシドニー / 東京/快晴/盛夏 / 文学的ジレンマ / 待機と息抜き / Xデー


著者

小谷 真理(こたに まり)
1958年富山県生まれ。薬剤師を経てSF&ファンタジー評論家。日本のコスプレの草分け。
日本SF作家クラブ会員。ジェンダーSF研究会発起人。2003年より日本ペンクラブ女性作家委員会委員長。
『女性状無意識』(勁草書房)で1994年度日本SF大賞受賞。
その他の著書に『聖母エヴァンゲリオン』(マガジンハウス、1997年)、『ファンタジーの冒険』(ちくま新書、1998年)、『おこげノススメ』(青土社、1999年)、『ハリー・ポッターをばっちり読み解く7つの鍵』(平凡社、2002年)、『エイリアン・ベッドフェロウズ』(松柏社、2004年)、『テクノゴシック』(ホーム社、2005年)、『星のカギ、魔法の小箱』(中央公論新社、2005年)など。