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今回は、片岡大右氏によるクリスチャン・ボルタンスキー「Lifetime」展の展覧会評、そして杉村昌昭氏による直近の自訳書2冊ついての書評です。
片岡氏の展評は『図書新聞』2019.8.17日号に掲載された記事に加筆修正を施していただいた上での転載となります。
ボルタンスキーの「Lifetime」展は、大阪、東京と巡回し、現在は長崎県美術館で開催中です(2020年1月5日まで)。
転載を許可してくださった『図書新聞』編集部さまと作品写真と展示写真をご提供くださった長崎県美術館さまに御礼申し上げます。
杉村氏が今回紹介してくださった自訳書の原著者の一人、マウリツィオ・ラッツァラートは、弊社刊の『負債論』(デヴィッド・グレーバー)への批判者としても知られています。ラッツァラートもグレーバーと同じく「負債」をテーマにした本を数冊書いていますが(『〈借金人間〉製造工場』作品社、2012年)、「負債」という問題系を共有しながらも対立する、その両者の差異にこそ、実はそれぞれの思想の核心があるのかもしれません(詳しくは『負債論』「訳者あとがき」をご参照ください)。
片岡さん、杉村さん、ありがとうございました。